歴史学研究会 総合部会例会  天皇の身体と皇位継承 ―歴史から考える―  4月14日(土)開催|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2018年3月2日 / 新聞掲載日:2018年3月2日(第3229号)

歴史学研究会 総合部会例会 
天皇の身体と皇位継承 ―歴史から考える― 
4月14日(土)開催

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◇日時=4月14日(土)13時半~17時半(開場13時)
◇会場=東京大学(本郷キャンパス)法文2号館二階一番大教室

【報告者】
・荒木敏夫氏
<「譲位」の誕生>
・池享氏
<「譲位」の中断と天皇の立場>  
・藤田覚氏
<近世の皇位継承>
・河西秀哉氏
<近現代の天皇制と天皇―制度と個人のはざま―>
◇司会=加藤陽子氏
◇参加費=500円(事前申し込み不要)

【開催主旨】
現天皇に退位の意向があることを伝えた2016年7月13日の第一報は、日本社会に驚きを持って迎えられた。同年8月8日には、天皇自身が国民に向けたビデオメッセージを発し、高齢による体力の衰えから象徴としての務めを果たすことが難しくなっていること、また国事行為や象徴としての行為は摂政では難しいことから終生在位ではない事実上の譲位の希望を述べた。この天皇メッセージに対して、各社の世論調査の数値からは国民の大多数が天皇の意向を好意的に受け止めたことが明らかになった。

天皇の地位は憲法によって「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」(憲法第一条)と定められ、皇位もまた「世襲のものであって、国会の議決した皇室典範の定めるところ」(憲法第二条)に従って継承されると定められている。その皇室典範は「天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに即位する」(典範第四条)と定める。「国政に関する権能を有しない」(憲法第四条一項後段)天皇が、しかし同時に、象徴としての務めを長年果たしてきた生身の人間でもある天皇が、現行の法律である皇室典範の定めとは異なる処遇を求めた事態は、天皇のふるまいに含まれる政治性とともに、終生在位という制度の持つ非人間的側面を改めて浮き彫りにした。

内閣は「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」において論点の集約を図り、国会はといえば法案受理から20日という異例の早さで、「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」を成立させてしまった。法案の成立過程をみても、国民の総意に基づいた象徴としての天皇の地位の変更が、適正な手続きでなされたということは到底いえない。近い将来、憲法と皇室典範の規定を両立しうる皇嗣の存在がなくなる事態もやってくるだろう。

このような現状認識を前提として、今回の総合部会例会では、日本の歴史上の天皇と天皇制を、身体と継承の観点からふりかえってみたい。今回は、荒木敏夫、池享、藤田覚、河西秀哉の四氏に、特に、皇位継承問題を中心に、近年の研究成果も踏まえた上で論じていただく。各時代にわたる最新の天皇論を展開することによって、天皇とその歴史について理解を共有し、より柔軟性を持った新たな議論の構築を目指すこととしたい。

詳細は、歴史学研究会http://rekiken.jp/
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