『幸福書房の40年 ピカピカの本屋でなくちゃ!』 左右社より刊行|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2018年3月13日 / 新聞掲載日:2018年3月9日(第3230号)

『幸福書房の40年 ピカピカの本屋でなくちゃ!』 左右社より刊行

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営業時間は元日以外の364日、朝の8時から夜の23時まで。40年、本を売り続けてきた書店がこの2018年2月、店を閉じた。林真理子さん、けらえいこさん、石田千さん、吉田篤弘さんなどさまざまな作家やたくさんの常連客が愛した、代々木上原駅前の書店「幸福書房」の店主・岩楯幸雄さんが綴った『幸福書房の40年 ピカピカの本屋でなくちゃ!』が、左右社から刊行された。四六変・104頁・1250円。

もう、あの本屋さんには会えない……。

こうしたニュースが全国各地で聞かれるたび、その本屋さんを愛した人たちのため息が途切れることは無い。

「幸福書房」。なんと夢に満ちたお店の名前をつけていたのだろうか。40年間、ただ自分で気に入った本を選び、並べ、よろこんでくれるお客様のために本屋を続けることが店主の喜びだった。店を閉めなくてはならなくなったことに対する恨み言の一つすらない。わずか100ページの本であるが、読み終わって、自分が本好きであったことの幸せにしみじみと浸ることのできる本である。

「お金の余裕はありません。ありませんけど、不幸ではないのです。本屋の仕事ができる事がなによりの幸せです」

閉店の知らせを聞いて、作家の林真理子さんは涙を流してくれたそうだ。

このお店で自著を買ってくれる読者のために、1万冊以上もサインをして応援してきたマリコさん(幸福書房ではこう呼んできた)の涙は両手からこぼれそうである。

*岩楯さんによると、今後はご自宅のある豊島区南長崎3丁目で「ブックカフェ 幸福書房」を造っていこうと思っているそうである(近日、地域にある「トキワ荘」がミュージアムとして復元される予定だそうである)。
この記事の中でご紹介した本
幸福書房の四十年 ピカピカの本屋でなくちゃ!/左右社
幸福書房の四十年 ピカピカの本屋でなくちゃ!
著 者:岩楯 幸雄
出版社:左右社
以下のオンライン書店でご購入できます
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