四月と十月文庫8 仕事場訪問 / 牧野 伊三夫(港の人)画家が仕事を続けるうえで必要な、実際的なことを学ぶための 牧野 伊三夫 著 四月と十月文庫8 仕事場訪問|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
マイページで記事のブックマーク!
ログイン
マイページ登録

トップページ

特集

書評

連載

コラム

ニュース

読書人とは マイページ

  1. 読書人トップ
  2. コラム
  3. 著者から読者へ
  4. 建築
  5. 四月と十月文庫8 仕事場訪問 / 牧野 伊三夫(港の人)画家が仕事を続けるうえで必要な、実際的なことを学ぶための 牧野 伊三夫 著 四月と十月文庫8 仕事場訪問
著者から読者へ
更新日:2018年3月13日 / 新聞掲載日:2018年3月9日(第3230号)

画家が仕事を続けるうえで必要な、実際的なことを学ぶための
牧野 伊三夫 著 四月と十月文庫8 仕事場訪問

四月と十月文庫8 仕事場訪問
著 者:牧野 伊三夫
出版社:港の人
このエントリーをはてなブックマークに追加
この本は、美術同人誌『四月と十月』で二〇〇二年から連載した「仕事場訪問」という連載記事のなかから数編を抜粋してまとめたものである。この同人誌は一九九九年に主に東京都内で活動をしていた画家仲間たちと一緒に僕が創刊したもので、現在も年に二回の発行を続けている。

「仕事場訪問」の取材は、美術評論や絵画の技術書、または世間での話題を追求する美術ジャーナリズムなどでは得ることのできない、僕たち画家仲間が仕事を続けるうえで必要な、身近で実際的なことを学ぼうとして始めたものだった。たとえば、美術学校を卒業した後どのようにして自分の作品づくりをしていけばよいのかだとか、画家と近いところで仕事をする版画の刷り師やグラフィックデザイナー、陶芸家たち専門家と共同で作品作りをするうえで心掛けておかなければならないことなど。また、同業の画家たちがどのようにして画業を継続しているのかということにも興味があって、いく編かそうした話も取材した。この連載では、他にも、展覧会の正しいやり方、個展のときにどのようにして作品に値段をつけたらよいのか、狭い東京のアトリエで次々と描いては増えていく作品の整理の方法なども記事にしたいと思っていた。

本書では、日本の現代版画界の草分けで、東京藝術大学他、都内の美術大学で指導をしていた版画の刷り師の木村希八氏、広告や書籍などで数多くの優れた仕事を続けるグラフィックデザイナーの葛西薫氏、九州・筑豊の記録画家となって近年その作品がユネスコ世界記憶遺産となった画家の故・山本作兵衛氏、現在国内外を通じてアーティストとして第一線で魅力的な作品の発表を続ける立花文穂氏、福田尚代氏、鈴木安一郎氏、日本民芸運動に加わって地方の窯を生活陶器から民芸品へと変身させた器の絵師であり、画家であった故・福間貴士氏。歌人の与謝野晶子、画家の猪熊弦一郎や藤田嗣治らと交流を持ち、銀座に日本で最初に本格的なオリジナルの絵具を製造して販売する月光荘画材店を創業した故・橋本兵蔵氏、そして、僕の小学校からの絵のライバルであり、現在北九州市の中学校で美術教諭を務めながら絵を描き続けている田口順二の記事を収載した。

絵を描く人たちが、権威や流行にとらわれることなく、自分の絵というものについて考えてもらえるようになったらうれしい。
この記事の中でご紹介した本
四月と十月文庫8 仕事場訪問/港の人
四月と十月文庫8 仕事場訪問
著 者:牧野 伊三夫
出版社:港の人
以下のオンライン書店でご購入できます
このエントリーをはてなブックマークに追加
著者から読者へのその他の記事
著者から読者へをもっと見る >
建築関連記事
建築の関連記事をもっと見る >