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漢字点心
更新日:2018年4月3日 / 新聞掲載日:2018年3月30日(第3233号)

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「年度末」の「末」とは、「おしまいの部分」「先っぽ」を表す漢字だ。もともとの意味は、木の先端。「木」の上の端に横棒を引いて目印にして、それを表している。

となれば、上の横棒は、こんなに長くなくてもよいのではあるまいか。むしろ下の横棒よりも短い方が、「木」の上の端に目印を付けたという、漢字の成り立ちははっきりする。そうしないのは、もちろん、「未」という漢字があるからだ。

「未」は、「まだ終わっていない、先がある」という意味を表す漢字。成長し始めたばかりの木の絵から生まれた、と説明される。つまり、上の横棒も枝を表していて、それが下の横棒よりも短いのは、下の枝よりも後から生えてきて、まだ伸び始めたばかりだからだ。逆にするわけにはいかないのである。

というわけで、「末」の上の横棒は、下の横棒よりも長くせざるをえなくなったという次第。そのためか、実際の活字では、両者のバランスが微妙なものも多い。
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