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漢字点心
更新日:2018年4月10日 / 新聞掲載日:2018年4月6日(第3234号)

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今年も、お花見の季節が過ぎていく。「花見」は訓読みの熟語だが、サクラの花を見ることを音読みの熟語で表すならば、「観桜」となる。同様に「観梅」「観月」という熟語もあるし、「観光」「観賞」などとも使われるから、漢字「観」には、のんびりと眺めるというイメージがあるように思われる。

その一方で、「観察」や「観測」は、そんなのんびりしたものではない。となれば、漢字「観」の根本的な意味は、心や頭をはたらかせながら何かを見るところにあるのだろう。そう考えれば、「主観」「客観」や「人生観」「世界観」なども、説明がつく。「景観」「外観」といったことばも、単なる見かけではなく、見る方の心や頭がどうはたらいているかを問うているのだと思われる。

となれば、「観桜」の際には、俳句の一句でもひねって見せないことには、さまにならない。そういうセンスのない身としては、例年通り「花見」で済ませておく方がよさそうである。
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