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誰も見ていないから 第11回
更新日:2016年8月26日 / 新聞掲載日:2016年8月26日(第3154号)

誰もみていないから ⑪

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誰もみていないから ⑪
(鉛筆、越前和紙/2012年)ⒸShinjiIhara

「165/65/28」 

「彼はモデルになってくれるだろうか。」   昔、柔道をやっていたという彼は身長180㎝体重120㎏という日本人離れした体つき。どうせなら良いトレーナーに指導してもらいたいと、入会前にインターネットで数人のトレーナーの紹介動画を見て、その中でも一番体格の良い「宮本さん」を指名したのであった。「腕を太くしたい人、腕を太くしたい人は是非お越しください。」と紹介動画の中で何回も連呼していたから、本当に筋肉が好きなんだろうなと好感を持った。正しいトレーニング方法、サプリメントの知識など、トレーナーの中でも体を太く丈夫にすることに長けているように思えた。筋肉を付けてバランスのとれた体になりたい、という私の願望に理想的なトレーナーであった。  トレーニングをしながらも彼の身の上話を聞く事が楽しかった。彼は今のジムを辞め、独立してプライベートジムを開きたいと現在抱いている夢を話してくれた。   絵の世界だけで生きていると出会わないような彼に新鮮さと興味を抱き、絵心をくすぐられ始めていた。描きたい。   さぁ、たった2ヶ月間で私の体は変わったのだろうか。果たして彼はモデルになってくれるのだろうか、結果は先の私だけが知っている。 (いはら・しんじ氏=画家)
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