山口 直孝編 漢文脈の漱石|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
読書人よ、集まれ!
▶メールマガジン登録

トップページ

特集

書評

連載

コラム

ニュース

読書人とは

新刊
2018年4月24日

山口 直孝編 漢文脈の漱石

このエントリーをはてなブックマークに追加
漢文脈の漱石(山口 直孝)翰林書房
漢文脈の漱石
山口 直孝
翰林書房
  • オンライン書店で買う
「元来僕は漢学が好(すき)で随分興味を有(も)つて漢籍は沢山読んだものである。」(談話「落第」)

夏目漱石が漢詩に親しみ、自身も詩作をしていたことは多くの人が知るところではあるが、漱石研究においては、漱石が漢学や漢詩文からどのような影響を受け、また作品にどのように反映させてきたかを考察する余地はまだ多く、ある意味では未開の領域でもあるという。本書は、生誕一五〇周年だった昨年三月に二松學舍大学において、漱石の漢学受容に焦点をあてて二日にわたって開催されたシンポジウム「漢文脈の漱石」に基づいて編まれたものである。江戸から明治という、幕末維新期から急速な西洋化が進んで時代が劇的に変化していく転換期に教養形成を行なった夏目漱石の思想・感性・文芸を、漢文脈の受容と創造の観点から多角的に考察することで、漱石だけではなく近代文学の担い手たちに、西洋の思想・文化の受容面からのみではなく、これまで十分に光が当てられてこなかった漢学が文化の領域で近代化に果たした役割を問い直している。
(A5判・二〇八頁・三〇〇〇円・翰林書房)
この記事の中でご紹介した本
漢文脈の漱石/翰林書房
漢文脈の漱石
著 者:山口 直孝
出版社:翰林書房
以下のオンライン書店でご購入できます
2018年4月20日 新聞掲載(第3236号)
このエントリーをはてなブックマークに追加
山口 直孝 氏の関連記事
新刊のその他の記事
新刊をもっと見る >
学問・人文 > 評論・文学研究 > 作家研究関連記事
作家研究の関連記事をもっと見る >