田原総一朗の取材ノート「財務省への不信感」|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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田原総一朗の取材ノート
更新日:2018年4月27日 / 新聞掲載日:2018年5月4日(第3237号)

財務省への不信感

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このところ、財務省がやっていることは、わけがわからない。

福田淳一事務次官は、女性記者に執拗にセクハラ発言をして、そのことを週刊新潮で暴かれながら、否定しつづけた。

しかし、福田氏が頑張れば頑張るほど、国民の財務省への不信感は強まり、安倍首相へのダメージが大きくなるはずである。福田氏はそのことがわからない。つまり判断力がないということなのか。そして、福田氏が途中で辞意を表明した後も、財務省は、福田氏がセクハラ発言はしていない、として、セクハラ被害を週刊新潮に訴えた女性記者に話を聞いて調査したい、などといっている。

さらにわけがわからないのは、麻生太郎財務相だ。

麻生氏は、なぜか福田氏をかばう発言を続けている。福田氏が辞表を表明した後も、かばい続けている。麻生氏が福田氏をかばい続ければ、国民の財務省への不信感、いや怒りが強まり、当然ながら安倍首相へのダメージは大きくなって、何よりも麻生氏自身への、国民の憤りが強まっているのだが、そのことが麻生氏にはわかっていないようだ。つまり判断力を失っているということなのだろうか。

もちろん、福田氏を財務事務次官に任命した責任も、全く感じていないようである。

そもそも、財務省は、三月二日に朝日新聞が、決裁文書を改ざんしている事実がある、と報じるまで、決裁文書の改ざんを隠蔽して国民を騙し通すつもりだったわけだ。

民主主義を標榜する国家にあってはならないことである。

財務省が、改ざんの事実を認めざるを得なくなったとき、私は当然麻生財務相は辞任するもの、と捉えていた。自民党の少なからぬ幹部も、そう見ていた。

だが、麻生氏は辞任しなかった。そして、改ざんしたときの責任者である佐川宣寿元近畿理財局長は、証人喚問で、ことごとく証言拒否をしつづけた。なぜ決裁文書を改ざんしたのか、それは、国有地の八億円値下げの理由を隠すためだろう。あろうことか、安倍首相は、こうした諸問題の解明をはかろうとせず、強引に一件落着とするつもりのようだ。
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