春の褒章 紫綬褒章受章 作家・夢枕獏さん、喜びを語る|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2018年5月11日 / 新聞掲載日:2018年5月11日(第3238号)

春の褒章 紫綬褒章受章 作家・夢枕獏さん、喜びを語る

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平成三〇年春の褒章で紫綬褒章を受章した、作家の夢枕獏さん(六七歳)が合同記者会見で受章の喜びを語った。

「最初にこのお話をいただいたときは、自分が対象になるとは思わずびっくりしたと同時に非常にありがたい受章で喜んでいる」

これまで書いてきた著作は約三〇〇冊。昨年デビュー四〇周年を迎え、現在も月に一三本の連載を抱える。映像化・漫画化された「陰陽師」「餓狼伝」など、長期連載の人気シリーズも多く、伝奇小説「キマイラ・吼」シリーズは、三〇年以上書き続けている。その原動力は?という質問に対して、

「たぶん好奇心の量、“面白がる力”みたいなものだろうと思う。過去の屈辱的な経験を燃料に書いたり、いろんなものが原動力になっていて、作品は一冊書くと一冊分、うらみみたいなものが減る。あと二回、三回生きても大丈夫なくらいアイデアはあるが、アイデアの枯渇よりもこれを書かなければ死ねないといったモチベーションが無くなることの方が怖い」。

吉川英治文学賞や菊池寛賞など多くの賞を受賞している氏だが、受賞の心境と今後の執筆活動について、

「仏教的に言えば人間は輪廻転生の中で何度も生まれ変わると思うが、たとえ人間以外のもの、虫に生まれ変わっても物語を書きたい。作家になって良かったと思うのはどんな場所でも書けることで、好きなことをやればやるほどアイデアが出てきて無駄がない」

若いときに、一生書くと決めたという夢枕さんにとっては、本が売れる売れないやスランプも一生書き続ける中での風景の一つに過ぎないという。

「賞をいただいたからゴールだとは一切考えていない。もう一回生まれ変わっても、物語を書く」
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