鵠|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
マイページで記事のブックマーク!
ログイン
マイページ登録

トップページ

特集

書評

連載

コラム

ニュース

読書人とは マイページ

漢字点心
更新日:2018年6月5日 / 新聞掲載日:2018年6月1日(第3241号)

このエントリーをはてなブックマークに追加
「鴻鵠(こうこく)の志」とは、『史記』に由来する故事成語で、スケールの大きな考えを指す。「鴻」も「鵠」も、現在でいうオオハクチョウを表す。その大きさだけではなく、渡り鳥として長い距離を移動するイメージも含めての表現なのだろう。

さて、去る五月の上旬、中国は北京大学で、創立一二〇周年の式典が催された。その席上、あいさつに立った学長は、「鴻鵠」ということばの直前で、一瞬、口ごもり、そのあと、「ホンフー」と発音すべきところを「ホンハオ」と読んでしまったという。こういうニュースはすぐに広まるのがネットの時代。北京大学のホームページには、すぐさま謝罪文が掲載されたそうな。

何かの拍子に、一瞬、頭が真っ白になるのは、だれにだってあること。しかもこの学長さんは、化学がご専門だという。漢字をメシの食い種にしている人間としては、他人の漢字の間違いには寛容でありたいのだが、いかがなものだろうか?
このエントリーをはてなブックマークに追加
円満字 二郎 氏の関連記事
漢字点心のその他の記事
漢字点心をもっと見る >
学問・人文 > 言語学関連記事
言語学の関連記事をもっと見る >