『13歳からの絵本ガイド YAのための 100冊』(西村書店)刊行記念 金原瑞人×ほそえさちよ×中野怜奈 トークイベントレポート|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2018年6月5日 / 新聞掲載日:2018年6月1日(第3241号)

『13歳からの絵本ガイド YAのための 100冊』(西村書店)刊行記念
金原瑞人×ほそえさちよ×中野怜奈 トークイベントレポート

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左からほそえさちよ、金原瑞人、中野怜奈氏
5月11日、東京・ブックハウスにて金原瑞人/ひこ・田中監修『13歳からの絵本ガイド YAのための100冊』(西村書店)刊行記念トークイベントが行われた。

本書は10代の若者にこそ読んで欲しい絵本を書評家、作家、翻訳家、書店員など本のプロ14名が厳選した100冊+9冊をフルカラーで紹介。10ジャンルに分類し、各執筆者たちは推薦した絵本の魅力を存分に書きつくし、YA世代に新たな読書の楽しみを提供する内容である。

イベントに登壇したのは本書監修者で、法政大学教授・翻訳家の金原瑞人、本書執筆者の1人で編集者・大学非常勤講師のほそえさちよ、中学校司書・翻訳家の中野怜奈の3氏。当日は本書の魅力や、絵本ならではの読書の楽しみなどを大いに語り合った。

冒頭では金原氏が監修者の立場で本書刊行の経緯を述べた。その後、ほそえ氏、中野氏が今までの絵本ガイド本との違いをそれぞれ挙げた。3人の話から、本書中に取り上げられた絵本の中には現代アートの観点に立つような魅力的な絵柄の作品も多く、YA世代よりさらに上の高校生や大学生、そして大人も楽しめる内容であることが示された。加えて中野氏は「年齢が変わるにつれて絵本の感じ方に変化が生じ、世代を超えて絵本の持つ力にふれることができる」と語った。3人のトークの合間には、来場した本書執筆者の西村醇子、兼森理恵、松田素子、三辺律子、平岡敦の5氏それぞれにマイクが渡り、自らが推薦した本についてエピソードを語る一幕も。

トークの中盤、金原氏は「YA世代で絵本などの本を読んだ人はその後、読書習慣が身につく」と興味深い指摘をした。この指摘が後の質疑においても議論の的になった。ほかにも今のYA世代である中・高校生たちは子ども向けの絵本や、ビジュアル中心の本を読むことに抵抗を持っていないため鋭い感性を有していると述べ、ほそえ氏は「絵本の中にある物語背景はYA世代になってようやく理解できるようになる。作品への深い理解が本を好きになるきっかけにつながる」と応答した。そしてYAに向けた絵本ガイドの有用性を登壇者たちの中で改めて共有した。

当日、会場は超満員で、客席からの質問も活発に出るなど、イベントが締めくくられるまでステージと客席の垣根を超えて会場は大いに盛り上がった。
この記事の中でご紹介した本
13歳からの絵本ガイド YAのための100冊/西村書店
13歳からの絵本ガイド YAのための100冊
監修者:金原 瑞人、ひこ・田中
出版社:西村書店
以下のオンライン書店でご購入できます
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