『新釈漢文大系(120巻・別巻1)』完結|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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2018年6月8日

『新釈漢文大系(120巻・別巻1)』完結

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2018年5月22日、日本出版クラブ会館で明治書院の『新釈漢文大系(120巻・別巻1)』完結の発表会が行なわれた。同書は1960(昭和35)年に『新釈漢文大系1 論語』を第1回配本、その後58年を経た今年5月にシリーズの最終巻『新釈漢文大系109 白氏文集 十三』を刊行し完結となった。(編集/内田泉之助・林秀一・目加田誠・吉田賢抗・宇野精一、A5判・本体6600~12500円・明治書院TEL:03・5292・0117)

発表会では同シリーズ「易経」執筆者の堀池信夫氏(筑波大学名誉教授)が登壇し、「編者の先生方は『漢文大系』(冨山房から明治から大正にかけて22巻刊行)を新しくしてやろうという意気込みを〈新釈〉という言葉に込めています。基本的中国文献の原典を全文掲載し、それに訓読、解釈、詳しい注解を入れたところが新釈の新釈たる所以で、適切な訓読が添えられていることはとても重要です。それは日本の第一次資料は漢文訓読調で書かれています。その日本語の資料を正確に読めていない論文が近年増えています。漢文訓読をモデル化している『新釈漢文大系』は日本の文化のための防波堤の役割を果たすと思います」と同シリーズの必要性、執筆に関わった先達の思いを語った。中国文化研究の導入の書としてだけでなく、日本の文化研究にも欠かせない同シリーズは現在も欠本が無く全巻購入可能となっている。

また2019年5月からは『新釈漢文大系 詩人編』(全12巻、川合康三編)の刊行も開始される。陶淵明、謝霊運・謝朓、王維・孟浩然、李白、杜甫、韓愈・柳宗元、杜牧、蘇軾、黄庭堅、陸游といった中国を代表する詩人13人の作品を訓読、美しい日本語による現代語訳、解説により現代によみがえらせるシリーズの第一回配本は『第4巻 李白 上』、『第6巻 杜甫 上』。以降年2回1冊ずつ刊行。2024年5月完結予定。
2018年6月8日 新聞掲載(第3242号)
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