大村幸弘著『アナトリアの風』 リトンより刊行|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
マイページで記事のブックマーク!
ログイン
マイページ登録

トップページ

特集

書評

連載

コラム

ニュース

読書人とは マイページ

出版メモ
更新日:2018年6月26日 / 新聞掲載日:2018年6月22日(第3244号)

大村幸弘著『アナトリアの風』 リトンより刊行

このエントリーをはてなブックマークに追加
アナトリアの風(大村 幸弘)リトン
アナトリアの風
大村 幸弘
リトン
  • オンライン書店で買う
大村幸弘著『アナトリアの風―考古学と国際貢献』がリトンから刊行された。四六判・255頁・本体2000円。

本書は中近東文化センター附属アナトリア考古学研究所長を務める著者が、1985年から現在に至るまでの、トルコ中央部にあるカマン・カレホユック遺跡発掘調査の軌跡を著述した内容である。

著者が30年以上かけて発掘指揮をとるカマン・カレホユック遺跡は表層から順にオスマン帝国、セルジューク朝、ビザンツ帝国、ローマ帝国、ヘレニズム時代を含む後期鉄器時代~前期鉄器時代、後期青銅器時代のヒッタイト帝国、中期・後期青銅器時代のヒッタイト古王国、アッシリア商業植民地、前記青銅器時代の印欧語族の侵攻の文化、南東ヨーロッパの文化など、世界史を論じる上で欠かせない文化が堆積していることが判明している。著者はこれらの文化が眠る堆積を一枚一枚剥ぐようにして発掘作業を、「文化編年の構築」、つまり「年表作り」を行っていると述べる。

カマン・カレホユック遺跡のもう一つの特徴は、アナトリア考古学研究所、カマン・カレホユック考古学博物館、三笠宮記念庭園といった文化施設が隣接する世界でも極めて稀な場所であり、このような施設の建設は著者の発案により行われている。著者の考古学者として悪戦苦闘しながらも地道な発掘作業に勤しむ面と、文化施設建設に向けて各地を飛び回り奮闘する様子が、豊富な写真とともに詳細に著されている。

リトンTEL:03・3238・7678
この記事の中でご紹介した本
アナトリアの風/リトン
アナトリアの風
著 者:大村 幸弘
出版社:リトン
以下のオンライン書店でご購入できます
このエントリーをはてなブックマークに追加
出版メモのその他の記事
出版メモをもっと見る >
歴史・地理 > 歴史学関連記事
歴史学の関連記事をもっと見る >