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漢字点心
更新日:2018年6月26日 / 新聞掲載日:2018年6月22日(第3244号)

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サッカーのワールドカップロシア大会が、たけなわだ。「ロシア」を漢字で書くと、日本では「露西亜」とするのがふつうだが、中国では「俄羅斯」となる。この三文字の現代中国語での発音は、「アルォス」に近い。つまり、Russiaの最初の巻き舌の部分が「俄」に相当するのだろう。おもしろい当て字だが、日本でも、江戸時代にはかの国を「おろしゃ」と呼んでいたことが思い出される。

さて、「俄」は、訓読みでは「にわか」と読み、急な変化を表す。ただ、漢和辞典によれば、「傾く」という意味もある。「我」はノコギリの絵から生まれた漢字で、「峨々(がが)たる山」のように、ギザギザのイメージを持つ。「俄」も、ギザギザした不安定なようすから、「傾く」「急に」という意味になったのだろう。

サッカーでも、「にわかな」変化が勝負を決することが多い。はたして今大会では、どんな名勝負が生み出されるのだろうか。
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