三浦功著、一般社団法人流通問題研究協会編  『地域絶品づくりのマーケティング』 中央経済社より刊行|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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出版メモ
更新日:2018年7月3日 / 新聞掲載日:2018年6月29日(第3245号)

三浦功著、一般社団法人流通問題研究協会編 
『地域絶品づくりのマーケティング』 中央経済社より刊行

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日本中で、各地域が個性を発揮して伸びていきたいという動きが続いていることは誰もが知っていることである。この本は農、畜、漁とどの分野をとってみてもダントツに恵まれている北海道が、人口減少や地域の広すぎる点などを克服して、「絶品」と言われるものを作り出そうとした戦いの記録である。北海道に活力を生み出そうとした<北海道フード塾>を軸にして、どのように物づくりを成し遂げ、広めていったかが流通問題の専門家によって語られている。

この本に書かれているキーワードは多数あるが、まず、「マーケティングとはお客様へのお役立ち競争である」ということに目がいく。商品開発も、この目線で考えると作らなければならない方向性が見えてくる。2つ目に、「カタコト」が提案価値を決める、と書かれている。誤解しがちな呼びかけだが、このカタコトとはいわゆる横文字で戦略を作れということではない。祝いゴトとか記念ゴトというようなニーズに合わせて、作り方とか使い方などのカタを組み合わせると、そこにも商品開発のヒントが隠されているというのである。そして当然ながらこの塾で「絶品」作りに汗を流した人間について語られている。

しかし、本書は単に北海道で作られた「絶品」の紹介だけではなく、全国の、あるいは場合によっては米国での事例なども挙げられているから、ひろくマーケティングを学ぶ人にとっては参考になるであろう。ただ、惜しむらくは事例の紹介が各ページにあり、散漫な印象を与えかねないことである。人と物を探し出す「索引」がつけられると読む人にとってはもっと使いやすい資料となったことであろう。(四六判・220頁・1700円)

中央経済社TEL;03・3293・3381
この記事の中でご紹介した本
地域絶品づくりのマーケティング/中央経済社
地域絶品づくりのマーケティング
著 者:三浦 功
編 集:一般社団法人流通問題研究協会
出版社:中央経済社
以下のオンライン書店でご購入できます
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