国宝 (上・下) 書評|吉田 修一(朝日新聞出版)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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ネットギャリーレビュー
更新日:2018年7月10日

「国宝 上 青春篇」「国宝 下 花道篇」2冊同時発売

国宝 (上・下)
著 者:吉田 修一
出版社:朝日新聞出版
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【内容紹介】
鳴りやまぬ拍手と眩しいほどの光、人生の境地がここにある。

1964年元旦、長崎は老舗料亭「花丸」――侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、この国の宝となる役者は生まれた。男の名は、立花喜久雄。任侠の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の東京へ。日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか? 朝日新聞連載時から大きな反響を呼んだ、著者渾身の大作。

※2018年9月7日 発売予定
※表紙は仮のものです。


NetGalley作品書誌:https://www.netgalley.jp/catalog/book/142361

書店員、図書館員、ブロガーといった方々が、発売前の作品のゲラ(原稿)を読んでレビューを投稿するサイト「NetGalley(ネットギャリー)」で集まったレビューの一部をご紹介します。

NetGalley書店関係者

とにかく豪華絢爛な、華やかな作品でした。
題材になっている歌舞伎の衣装、舞台、演出、主人公やそのライバルとなる役者の演技の描写は美しく、
けれどその輝きの裏には常に苦悩と哀しみがつきまとっています。
物語を読み進めるごとにその二つは徐々により合わさっていき、ラストシーンではほとんど見分けがつかず、背筋が寒くなるほどです。
最後のページお読み終わった後は作中のこんなセリフが思い出されました。
「たしかに化け物や。せやけど、美しい化け物やで」

NetGalley書店関係者

役者であると同時に人間。本書を読む前は、そう思っていました。読み終えた後は、世間の常識、人としての幸せよりも舞台の上に立つための生き方を、何のためらいもなく受け入れるのが役者なのだと思い知らされました。そこに立つとどのような景色が見えるのか、見させてもらえるのか。心地よいリズムに包まれながら、歌舞伎の知識など何もなくても圧倒的な力によって堪能させてもらえます。
この記事の中でご紹介した本
国宝 (上・下)/朝日新聞出版
国宝 (上・下)
著 者:吉田 修一
出版社:朝日新聞出版
以下のオンライン書店でご購入できます
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