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漢字点心
更新日:2018年7月17日 / 新聞掲載日:2018年7月13日(第3247号)

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「ひげ」を表す漢字には三つあって、口ひげは「髭」、あこひげは「鬚」、ほおひげは「髯」と使い分ける。という話は、漢字好きの間ではけっこう有名だろう。

では、ネコのひげはどれを使えばよいか? 鼻の脇、口の上から生えているから、人間ならば口ひげだ。だから「髭」のような気がするのだが、そうではない。「虎鬚(こしゅ)を編む」とは、トラのひげを編もうとするところから、たいへんな危険を冒すこと。ネコ科の動物のひげは「鬚」を使って書き表すのが一般的なのである。

ネコ科だけではない。竜のひげは「竜鬚(りゅうしゅ)だし、エビのひげをいう「蝦鬚(かしゅ)」という熟語もあるらしい。となれば、「鬚」の特徴は、その生えている場所にではなく、長さにあるもののようだ。

寝ているネコを見ていると、ひげを引っ張ってみたくなる。それと同じように、しごいてみたくなるような立派なあごひげでなければ、「鬚」ではないのかもしれない。
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