田原総一朗の取材ノート「承認しがたい国会」|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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田原総一朗の取材ノート
更新日:2018年7月31日 / 新聞掲載日:2018年7月27日(第3249号)

承認しがたい国会

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七月二二日に通常国会が閉幕した。

野党各党が、安倍内閣不信任案を出したが当然のように否決され、カジノ法案が成立して終った。

だが、国民の多くにとって、何としても承認しがたい国会だったのではないか。

前々年から続いている、森友・加計問題はどんどん嘘で塗り込められて、国民としては、政治家や官僚は嘘が平気でいえなくては資格がないのではないか、と思わざるを得なくなった。

安倍首相が、国会で「私や女房が森友学園の許認可や土地売買にかかわっていたら、私は首相も国会議員も辞める」といい、すると財務省は、あわてて決裁文書を改ざんした。

ところが、財務省の最高責任者である麻生太郎財務相は、「なぜ改ざんしたのか。それがわかれば苦労しない。わからないから聞いているのだ」と答弁し、あんなことは、誰かが個人的にやったのだと思う。どこでも、よくある話だ。だから財務省に責任などはない。ともいってのけた。それでいて、財務相を辞任もしていないのである。

まだ、加計問題にしても、愛媛県や今治市の文書に、二〇一五年二月二五日に、安倍首相が加計理事長と会談し、安倍首相が獣医学部新設に積極的な姿勢を示したとなっている。

そして、これが事実だとすれば、柳瀬秘書官が三月以降、加計学園幹部と何度も会っていることも、内閣府が加計の獣医学部新設のために動いたのもよくわかる。いい悪いではなく、安倍首相の意向を実現させるためにだ。

ところが、加計学園は、安倍・加計会談はウソだった、といい出した。愛媛や今治の役人は、会談はやっていないのに、やったとウソをついたのだというのである。獣医学部新設を進めるために、だという。

七月一九日に、加計理事長が記者会見をした。そこで、愛媛や今治に対するウソは、事務局長が勝手にやったのだと述べた。しかし、加計学園のような独裁的な組織で、理事長が知らないまま事務局長が勝手にやる、などということがあり得るのか。

それに、記者が、事務局長からの報告はいつ受けたのか、と問うと、覚えていないと答え、安倍首相への報告もしていないようだった。これでは全く信用できない。

しかし、国会では、こんなことがまかり通ってしまっているのである。こんなことは、国民としては、どうしても認めるわけにはかない。
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