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漢字点心
更新日:2018年7月31日 / 新聞掲載日:2018年7月27日(第3249号)

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「田」が「たんぼ」の絵から生まれたことは、字の形を見れば一目瞭然。この漢字が「たんぼ」を表すことに、疑いを差し挟む人はいないだう。

ただ、中国の古い歴史書を読んでいると、よく、「田」を「狩りをする」という意味で使っている例にぶつかる。「日本人は農耕民族だが、ヨーロッパ人は狩猟民族だ」というように、「たんぼ」と「狩り」とは、食糧を得る手段としては別ものだ。なのにどうして、「狩り」を「田」という漢字で表すのか? とても不思議である。

ただ、「田」には、塩を作る土地を「塩田」といい、油がわき出す土地を「油田」というような使い方もある。大地の恵みをもたらす土地は、すべて「田」だということか。とすれば、「狩り」でつかまえるけものだって、大地の恵みだから、それを「田」で表すのも納得できる。狩猟と農耕という二分法では得られないもう一つの視点が、「田」の中には隠されているのである。(えんまんじ・じろう=編集者・ライター)
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