参加者:荒巻義雄(作家)、増田まもる(翻訳家)、巽孝之(慶應義塾大学教授、SF評論家)  司会・本文構成:岡和田晃 山野浩一氏追悼パネル 電子版限定(2) 第56回日本SF大会(ドンブラコンLL) 於:静岡コンベンションアーツセンター・グランシップ|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2018年7月31日

参加者:荒巻義雄(作家)、増田まもる(翻訳家)、巽孝之(慶應義塾大学教授、SF評論家)  司会・本文構成:岡和田晃
山野浩一氏追悼パネル 電子版限定(2)
第56回日本SF大会(ドンブラコンLL) 於:静岡コンベンションアーツセンター・グランシップ

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第5回
●11:来場者による山野浩一の思い出

「嫌悪の公式」原稿
岡和田 
それでは会場にいる方々から、思い出をお聞きしたいと思います。森下一仁(SF作家・評論家)さん、どうぞ。
森下一仁 
僕は1970年、大学に入った年、後に「NW-SF」で翻訳家デビューする野口幸夫くんと一緒に山野さんのマンションへ行きました。地下鉄方南町駅近くの。在学中は数ヶ月に一回は通っていましたね。
増田 
僕とはすれ違って、少しズレていました。
岡和田 
安田圭一(SFファンジン「イスカーチェリ」会員)さん、お願いします。
安田圭一 
私、EZOCONⅠで山野さんにお会いしまして。山野さんは風呂敷に本を入れて、行商人のように本を売っておられました。「NW-SF」をそこで私も買わせていただき、SF大会が終わった後に支笏湖から札幌まで車で行って、途中でジンギスカンをごちそうになりました。そのかわり、札幌競馬場まで乗せていってくれと(笑)。札幌競馬場で下ろして、さようならと別れました。
岡和田 
いやあ、いい話ですね(笑)。小谷真理(SF・ファンタジー評論家)さん。
小谷真理 
山野さんは古い意味でのフェミニストで、微妙だなと思うことはありました。ただ、晩年は、私によく話しかけてくれたのは、介護をずっとやってらっしゃったからかと。私もずっと十年くらい介護をしていて、その間、仕事が滞ったこともあったのですが、Facebookに介護のことを書くと、さあっと山野さんが寄ってきて必ず書き込みをくれるんです。最後もFacebookで私が介護のことを書いたのかな、これは会いたいということなのかなと思ったら、先ほどデーナさんの追悼文に、「電話をしろ」という一節がありましたが、すみません、しませんでした。亡くなったあとで考えてしまった。
巽 
ジェンダーに関して、『殺人者の空』に採録された「φ」という作品は、立派なジェンダーSF。コンピュータ・ネットワークも融合させた立派な作品と思います。
岡和田 
実は、講談社のショートショート専門誌「ショートショートランド」に掲載されるはずがお蔵入りになった、宇山日出臣さんのお詫びの手紙が添えられた「嫌悪の公式」という未発表小説があります。原稿の入っていた封筒を調べると、1983年頃と思われます。「ショートショートランド」には、荒巻さんや光瀬龍さんもお書きになっているんですが、あまりに暗い話なので載らなかったのかなと。原稿用紙に手書きで残っていたものです。
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