文庫と書店 大垣書店二条駅店 寄稿:絹川裕二さん|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2018年8月6日 / 新聞掲載日:2018年8月3日(第3250号)

文庫と書店
大垣書店二条駅店 寄稿:絹川裕二さん

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突然ですが、文庫を買う人ってどんな人が多いのでしょうか?

文庫はジャンルも多岐に渡り価格も安価。裾野が広くて性別も年齢も様々な人が思い浮かびます。

今回、お話を頂いたときは丁度、文庫売り場を大きく変更しようとしていたタイミングでした。現在の店舗は大学キャンパスが近く、必然的に年齢層は下がって売れるタイトルが限られてしまいます。

文庫は圧倒的に、時代小説や大人向けのタイトルが多く、文庫を買う人の大部分は「大人」です。ただ、「大人」といっても就職して自由になるお金が出来たあたり。私自身が読みかけの文庫本が常にカバンの中にあるようになったのが、二〇代の半ば頃でした。

きっかけは今野敏さんの『隠蔽捜査』に出会ったこと。次が待ちきれない面白さで一気読みして、前の店舗ではお客様におすすめしてシリーズ全巻ご購入いただいたこともある想い出深いタイトルです。以来、堂場瞬一さんなどの警察小説からファンタジー物まで、様々なジャンルのエンタメ小説を読むようになりました。ですから、文庫売り場を活性化することで、若い人にも、もっと興味を持ってもらえる売場が作れるのではないかと考えました。

今回の売り場変更では、ジャンルで分けた後に、出版社別から著者別の並びへ変更することにしました。以前の店舗でも著者別を採用していて、独自フェアもしやすい環境にあり、小さなフェアを少しずつ試せました。企画した「大人のファンタジー」フェアでは、恒川光太郎さんの『雷の季節の終わりに』『草祭』『金色機械』を帯も作成して展開。結果、まとめ買いや『草祭』も複数回売れて、提案する楽しみを知ったような気がします。提案力の向上と主要層へのアプローチ強化。この二点が一先ずの課題です。不安はあるものの支持が得られれば、更に次の課題が見えてくる。「今の売り場はベストなのか」、その時々の答えを出していきたいと思います。
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