絲山 秋子著  薄情   河出文庫|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2018年8月6日 / 新聞掲載日:2018年8月3日(第3250号)

絲山 秋子著  薄情  
河出文庫

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薄情(絲山秋子)河出書房新社
薄情
絲山秋子
河出書房新社
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神主の職を伯父から継ぐことが決まっている宇田川静生は、他人と深く関わることを避けな人間関係。内側ながら、それまでの宙ぶらりんな日々をアルバイトで繋ぎながら暮らしていた。彼が楽しみにしているのは、都内から移住してきた木工職人・鹿谷さんのアトリエ〈変人工房〉に集う、しがらみのない人たちとのお喋りだ。群馬にあって、鹿谷さんの持つ都会的で自由な空気が心地よかったのだ。

しかし、名古屋から帰ってきた高校時代の後輩・蜂須賀との再会後、彼の人生は少しずつ変化していく。〈変人工房〉で起きたある事件を契機に、次第に濃度を増す閉鎖的な暮らしと薄情の人間でしか見えない境界線と、それによって厳しく仕切られた内側と外側。しかし、その境界線を真っ直ぐに見つめる宇田川は、土地の持つ厳しさの先に、ある「優しさ」を発見するのだった。「地方意識」の奥底を繊細に描き出し、谷崎潤一郎賞を受賞した傑作長篇。(既刊・七二〇円・河出書房新社)
この記事の中でご紹介した本
薄情/河出書房新社
薄情
著 者:絲山秋子
出版社:河出書房新社
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