田原総一朗の取材ノート「女性がよくできるのである」|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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田原総一朗の取材ノート
更新日:2018年8月14日 / 新聞掲載日:2018年8月10日(第3251号)

女性がよくできるのである

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東京医科大が、入試で女子の得点を一律に減らして、男子の合格者が七割以上になるように操作していたという。

しかも、女子受験生の点数操作は、二〇一〇年ごろから続いていたようだ。

東京医科大は、文部科学省の前局長の息子を不正合格させたとして、前理事長らが在宅起訴されている問題の医科大である。

女子受験生の得点を大きく減らし、合格率を抑えていた問題は、ほとんどの新聞やテレビが大きく報じ、いずれも「あってはならない女性差別で、安倍首相が、女性活躍社会と強調している時代に、このようなあからさまな差別があるとは呆れはてる」と強く批判している。

「大学にはあってはならないことだ」とも強調している。

もちろん、こうした強い批判が起きるのは当然だといえる。

だが、日本の新聞やテレビは、こうした強い批判を展開して、違和感のようなものは覚えていないのだろうか。

日本の全国紙やテレビ局の役員に、女性は何パーセントいるのか。管理職での女性の比率は何パーセントなのか。

たとえば、日本の上場企業での、女性の役員の比率は、三・七パーセント(二〇一七年)で、女性の管理職の比率は一三パーセント(二〇一六年)でしかない。世界の先進国の中では非常に低い。

ちなみに、日本の衆議院議員に占める女性議員の比率は一〇・一パーセントで、一九三カ国中、一五八位である。

もっとも、上場企業の役員や管理職での女性比率の低さは、東京医科大のケースとは全く違う、という意見もあるだろう。

だが、全国紙二紙の幹部から、興味深い話を聞かされた。

いずれの新聞でも、出来る女性の比率がとても高い、というのである。女性がよくできるのである。そこで、できる女性をどうやって落し、できない男性をどうやって引き上げるかに苦労する、というのである。まるで東京医科大の話を聞いている感じである。
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