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更新日:2018年9月11日 / 新聞掲載日:2018年9月7日(第3255号)

「生きる勇気が湧く」総合誌 『兜太 TOTA』創刊!

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九月二五日、藤原書店より、本年二月二〇日に逝去した金子兜太氏の名を冠する雑誌「兜太」が創刊される。その記者会見が、八月二四日に新宿区早稲田の藤原書店内で行われた。

昨年『存在者 金子兜太』の出版を祝う会が行われ、金子氏を囲む本書の執筆参加者の輪の中で、新しい雑誌企画が立ち上った。その後、編集会議やインタビュー等を重ねていた最中の、金子氏の急逝だった。

雑誌「兜太」は、編集主幹を俳人の黒田杏子、編集長を同じく俳人の筑紫磐井、名誉顧問を故金子兜太に、編集顧問は、作家・瀬戸内寂聴、日本文学者のドナルド・キーン、文学者の芳賀徹、作家・藤原作弥が務める。

会見では版元社長の藤原良雄氏が口火を切り「兜太さんの人柄から生活、生き様に似合うような雑誌を作ったらいいのではないか」「兜太さんらしい、兜太だったら、こう言うのではないか、というようなものができれば」と話した。

黒田氏は、金子兜太の門下ではないが五〇年の縁がある。そのきっかけは、師である山口青邨に金子兜太について尋ねたところ、「あの人はあの人の道を行けばよい。彼はそれが出来る人間だ」と言ったことで、以後、金子兜太を研究し続けてきた。その晩年には、金子氏のトラック島での戦争体験を語る全国巡行にお伴し、講演の聞き手を務めた。「世の中に偉い人はたくさんいるけれどこんなふうに生き抜いた人はいない。皆さんと一緒に(この雑誌を通して)金子という人を研究したらいいのではないか」と話した。

編集長の筑紫氏は、「兜太氏が長年主宰してきた俳誌『海程』を、白寿で終刊することを決め、今後は自由な活動をしたいと言われましたので、ちょうどいいから新しい雑誌をやりませんか、という話になりました」。結社や協会の所属に関わらず、あるいは俳人にも限定せずに、大きな視野をもった雑誌を立ち上げる企画だったと、これまでの経緯を示した。

具体的には、年二回の発行を予定。A5判、創刊号は二四〇頁、一二〇〇円。「〈特集〉一九一九 私が俳句」と題し、中でも読みどころは、「兜太 生インタビュー」。逝去直前までの三度のインタビューの中から、編集はほとんどなしの、生の兜太の言葉を収録する。

二号以降は未発表のインタビューに加え、過去のほぼ世に出ていない金子氏の講義や、一茶研究、造型俳句論、日記などを掘り起こし、また金子兜太を乗り越えるべく、若手俳人らも登場させていきたいという。

九月二五日(火)には「兜太を語り TOTAと生きる」と題する創刊記念のシンポジウムが開催される。登壇者は芳賀徹、下重暁子、上野千鶴子、いとうせいこう。生きていたら白寿を迎えていた「存在者・金子兜太」の魅力が語り合われる。
【シンポジウム】
▼有楽町朝日ホール(東京都千代田区有楽町二―五―一 有楽町マリオン十一階)
▼十二時半開会(十三時四五分終了)
▼入場料:前売一五〇〇円/当日二〇〇〇円〈前売:チケットぴあTEL:〇五七〇―〇二―九九九九〉

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