岩波書店 2018―2019年 主要新企画発表会 開催レポート|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2018年9月14日 / 新聞掲載日:2018年9月14日(第3256号)

岩波書店 2018―2019年 主要新企画発表会 開催レポート

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栗原 康氏
9月3日、東京・千代田区の如水会館で、「岩波書店 2018―2019年主要新企画発表会」が開かれた。岩波書店は、今年1月、10年ぶりに『広辞苑』を大改訂し、第七版を刊行した。また、この11月20日には、岩波新書創刊80年を迎える。創刊80年記念として刊行されるのは、以下の6冊。栗原康『アナキズム』、井手英策『頼りあえる社会』、藤原辰史『給食の歴史』、保阪正康『東條英機』、若尾政希『百姓一揆』、徳田雄人『認知症フレンドリー社会』。

代表取締役社長・岡本厚氏の挨拶の後、栗原康氏が「“アナキズム”とは何か?」について講演を行い、今後の注目ラインナップについては、執行役員・編集局部長・坂本政謙氏が次のように語った。

「単行本からは2点、ボブ・ディラン著/佐藤良明訳『The Lyrics 1961―1974/1975―2012』(価格未定・2019年春刊行予定)と、クリフォード・ピックオーバー著/吉田三知世訳『ビジュアル物理全史 ビッグバンから量子的復活まで』(2019年春刊行予定)を紹介します。

『The Lyrics』は、ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディラン自作の、約380曲をすべて収録したものです。編年体による決定版のボブ・ディラン全集であり、〈文学者〉としてのボブ・ディランを堪能できる、多くのファンが待ち望んでいた企画です。

『ビジュアル物理全史』は、「宇宙が最後にどうなるのか?」「知的生命体が住む惑星は他にもあるのか」といった疑問に対して、現代の物理学が答える1冊となります。1枚の写真と1頁の文章で分かりやく解説する。物理学すべてにわたって、基本的な法則から最新の仮説までを網羅し、物理の図鑑としても楽しめるものです。

シリーズとしては、歴史ものを2点、『日本の中の世界史』(全7冊・2018年11月以降毎月刊行)と『古代史をひらく』(全6冊・2019年1月以降隔月刊行)を紹介します。
『日本の中の世界史』は、「日本史は、単に日本の歴史であるだけではない」という視座に立って編まれています。各国の歴史は、周辺地域をはじめとして、世界の歴史と密接につながり、連動している。そうした歴史を、日本を舞台にして描き出す、7人の著者によるグローバルヒストリーの書き下ろしです。

『古代史をひらく』は、新書レベルの読みやすさで、そこからもう一歩踏み込んだ知識が得られるシリーズとなります。脚注やコラムに加えて、図版も多数掲載し、執筆者による座談会も併せて収められている。史跡巡りを趣味とするような古代史ファンの方々に向けたシリーズです。

もう1点、『伊丹十三選集』(全3巻・2018年12月以降毎月刊行)を紹介します。伊丹十三さんは俳優や映画監督として知られていますが、元々根強いファンを持つエッセイストでもありました。今回は松家仁之さんを編者のひとりに迎え、新たな伊丹十三像に光を当てます。昔からのファンだけでなく、伊丹さんの存在に直接触れたことのない若い世代にとっても、ユニークな先人として再発見されるべき対象ではないかと思います。

岩波文庫からは、『北斎 富嶽三十六景』(2019年1月刊行)を紹介します。北斎の『富嶽三十六景』は、本来は三十六図ですが、後に十図が追加され、四十六図となった。今回は、その四十六図全てを、見開き1頁に収めて文庫化します。

児童書の注目書は、『リンドグレーン・コレクション』です。『長くつ下のピッピ』をはじめ、リンドグレーンの数々の作品の中から、子どもたちに読み継いでいってほしい物語を選び、新訳することにしました。初めてリンドグレーンの作品に出会う子どもたち、また、大人にも読んでほしいという願いから立ち上がったコレクションです。新訳・新装丁・新イラスト、完全に一新された新作としておすすめいたします。」
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