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本の国へようこそ
更新日:2018年9月18日 / 新聞掲載日:2018年9月14日(第3256号)

本の国へようこそ 第98回 絵本のこと

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秋風を感じるようになりました。各地が災害被害に襲われている日本列島。その内側に、ほっこりやさしい、あるいは自由な、ここにありながら飛躍できる絵本がたくさんあることを…。対談集『絵本のこと話そうか』に登場した方々の中からたった四つですが、名作絵本をご紹介します。

はじめてのおつかい

あるひママがいいました。
「ひとりでおつかいできるかしら」。
ぴゅるーんと走っていく自転車、つまずいて百円玉ころころ…お店には誰もいません。
大きな声を出そうとしたけれど…。詳密で温かな背景、みいちゃんのドキドキが表情や駆けだす様子に、伝わります。

筒井頼子作/林明子絵
32頁・900円
福音館書店

とてもとてもサーカスなフロラ

フロラは恐ろしい夢を見て、サーカスのお客さんたちはサーカスに来ないときは何をしているのかしら、と考え始めます。
とうとうサーカスを抜け出して町へ。
外の世界を知りたい、でもなかなか踏み込めない…。
薄桃と薄緑で彩色された美しい絵本を、軽妙な訳で。

J・センダック文/M・センダック絵/江國香織訳
32頁・1500円
集英社

ごんぎつね

兵十が死の床にある母のために獲った鰻を、いたずらで逃がしてしまった。
おわびに毎日栗やまつたけを、兵十へ持って行く狐のごん。
「おれと同じ一人ぼっちの兵十か」。生死のやりとりに芽生える心の通いあい。
やさしく物悲しい物語が、やわらかな絵で綴られます。

新美南吉作/黒井健絵
36頁・1400円
偕成社

やまのかいしゃ

朝寝坊のほげたさん。
足にトイレのスリッパ、鞄もメガネも忘れ、昼過ぎに、会社とは別方向の電車に乗ってしまいました。
山の駅で同じ会社のほいさくんに出会い、二人は山の頂上を「やまのかいしゃ」と思って仕事を始めました。彩り豊か、奇想天外な楽し~い絵本。

スズキコージ作/かたやまけん絵 
40頁・1500円
福音館書店

銀座教文館
子どもの本のみせ ナルニア国
℡03―3563―0730
◎選書=ナルニア国・菅原幸子さん
この記事の中でご紹介した本
はじめてのおつかい/福音館書店
はじめてのおつかい
著 者:筒井 頼子
イラストレーター:林 明子
出版社:福音館書店
以下のオンライン書店でご購入できます
とてもとてもサーカスなフロラ/集英社
とてもとてもサーカスなフロラ
著 者:ジャック・センダック、モーリス・センダック
出版社:集英社
以下のオンライン書店でご購入できます
ごんぎつね/偕成社
ごんぎつね
著 者:新美 南吉
イラストレーター:黒井 健
出版社:偕成社
以下のオンライン書店でご購入できます
やまのかいしゃ /福音館書店
やまのかいしゃ
著 者:スズキコージ、かたやまけん
出版社:福音館書店
以下のオンライン書店でご購入できます
「やまのかいしゃ 」出版社のホームページはこちら
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