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漢字点心
更新日:2018年10月9日 / 新聞掲載日:2018年10月5日(第3259号)

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よく知られているように、「レモン」を漢字では「檸檬」と書く。「レモン」は、インドから出発してヨーロッパを経由して中国や日本に伝わったことばで、「檸檬」と書くのは、中国で作られた当て字。日本語の音読みで読めば「ネイモウ」だし、現代中国の北京語でも「ニンモン」のような発音だが、中国の南の方の方言では、英語のlemonに近い発音になるらしい。

ところで、この「檸」という漢字は、ほかに使い道が見当たらない。ということは、レモンを表すために作られた漢字なのだろう。「檬」も同様だが、ただ、こちらはもう一つだけ使い道があって、それは「檬果」。果物の「マンゴー」を表す。これは、おそらく日本で、「檸檬」を踏まえて作られた当て字。中国では、「芒果」と書き表すのがふつうである。

今日、一〇月五日はレモンの日なのだそうだ。なんでも、「レモン哀歌」の高村智恵子の命日にちなむのだというから、ちょっと泣かせる。
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