田原総一朗の取材ノート「レームダックを阻止するために」|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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田原総一朗の取材ノート
更新日:2018年10月23日 / 新聞掲載日:2018年10月19日(第3261号)

レームダックを阻止するために

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第四次安倍内閣が発足した。だが、あと三年で終わることになる。そして、ピリオドがはっきりしている場合は、政権がレームダックになりやすいことは歴史が証明している。

だからこそ、中国の習近平主席は、任期を終身に変えた。ロシアのプーチン大統領も任期をのばしにのばしている。そして、少なからぬ国の権力者たちが、任期をのばしている。

だが、安倍首相が任期をのばすことは、不可能だろう。

もちろん、安倍首相は、何としてもレームダックになるまい、と懸命に努力するだろう。

だが、率直にいうと、レームダック化を阻止するために、どんなことをやるべきか、と責任を持って考えている自民党幹部や閣僚は、ほとんどいないのではないか。

自民党議員たちのほとんどは、安倍首相のイエスマンになってしまっている。

私が若かった頃の自民党ならば、森友・加計疑惑について、野党よりも、自民党内から強い問題提起が出ていたはずである。だが、問題提起は一切なかった。

森友・加計問題での安倍首相の言動が正しかった、と捉えている自民党議員は、実はほとんどいないはずである。各新聞の世論調査で、国民の七割以上が、森友・加計疑惑についての政局の対応に問題あり、だとしているのに、もしも自民党議員たちが、全く問題なし、と捉えているとすれば、国民との乖離が致命的であるが、実はそうではなく、安倍首相の御機嫌を損ないたくない、と思っているだけなのではないか。つまり安倍首相のイエスマンという訳だ。

あるいは、野党が弱過ぎるので、政権を失うことはない、と多寡をくくっているのだろうか。

原点に戻るが、自民党の幹部たちまでもが安倍首相のイエスマンになってしまっていて、だからレームダック化を阻止するために、どんなことをやるべきか、と責任を持って考えている人間たちがほとんどいない。

実は、安倍首相自身が、そのことを強く感じているのではないだろうか。

私は、自民党の応援団ではないが、非常に気になっている。そして、自民党の応援団たちは、これまた忖度のためか、そのことを指摘しない。
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