田原総一朗著 『創価学会』 毎日新聞出版より刊行|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2018年10月30日 / 新聞掲載日:2018年10月26日(第3262号)

田原総一朗著 『創価学会』 毎日新聞出版より刊行

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創価学会(田原 総一朗)毎日新聞出版
創価学会
田原 総一朗
毎日新聞出版
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この本が書店の平台に積まれているのを見ると、つい手にする読者が多いのではないだろうか。それは書名と著者を見てその意外性というか、著者がテーマとした団体をどのように見ているのか、または、どのように斬っていくのだろうかということを、すぐ頭に浮かべるような気がするからである。編集者の狙いもその辺りにあったのではないかと思うのは考えすぎだろうか。

本書にも紹介されているが1969年(昭和44年)に、毒舌家で知られた政治評論家であり明治大学教授でもあった藤原弘達が『創価学会を斬る』という本を出版し、「言論・出版問題」として、国会はもとより日本中を巻き込んだ大騒ぎになったことがあった。

読み進めていくと本書は藤原が書いたように創価学会に暗部があるとして、その一方から切り込んでいったものではないということが分かってくる。読者によっては著者の田原についても偏見を持っているだろうし、書かれている創価学会に対して、ときに嫌悪、恐れ、誤解をもつ人は多い。しかし、著者田原は自身の感情や既成の観念などを意図して排除し、切れ味鋭くしかしながら淡々と事実を記述している。それは、テレビで見かける挑戦的な言動の田原のイメージとは少し異なっている、と感じる読者は多いかもしれない。

創価学会の創生から公明党誕生、連立政権など田原のもっとも得意とする政治問題などを、予断なく読むには好適な一書といえるかもしれない。

会員が読むことを意図したのか、読者の年齢を予想したのか、活字の大きいこともこうした「読み物」的な書籍としては、ささやかながら特色のひとつであろう。(四六判・416頁・本体1480円) (K)

毎日新聞出版TEL:03・6265・6941
この記事の中でご紹介した本
創価学会/毎日新聞出版
創価学会
著 者:田原 総一朗
出版社:毎日新聞出版
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