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漢字点心
更新日:2018年10月30日 / 新聞掲載日:2018年10月26日(第3262号)

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「柿」は、もちろん訓読みでは「かき」と読む漢字だ。だが、これをインターネット上の辞典の検索窓に入力して検索ボタンを押すと、「こけら」と読む例もヒットする。「こけら」とは材木の削りくずのことで、「こけら落とし」とは、建物が出来上がったときに、材木の削りくずを払い落とすことをいう。

ただ、厳密に言えば、「こけら」を表す漢字は、「柿」ではない。右半分が「亠」に「巾」ではなく、「一」と「冂」を書いて、全体を「|」で貫く形なのだ。音読みも「ハイ」で、「シ」と読む「柿」とはまったく別の漢字なのだが、あまりに「柿」と似ているので、「かき」の漢字を使って「こけら」とも読ませているのが実態である。

ただ、この二つの漢字、手書きだと割合と容易に区別ができる。印刷技術、情報通信技術の進歩は間違いなくすばらしいことだが、どんなにすぐれた技術でも、その陰には小さな不便が隠されているもの。「こけら」もその一つなのである。
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