井上理津子著 『いまどきの納骨堂』 小学館より刊行|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2018年11月13日 / 新聞掲載日:2018年11月9日(第3264号)

井上理津子著 『いまどきの納骨堂』 小学館より刊行

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井上理津子著『いまどきの納骨堂 変わりゆく供養とお墓のカタチ』が小学館から刊行された。B6判・256頁・本体1200円。

「千の風になって」という歌が大ヒットしたが、人は誰しも自分の死後を想うときがある。供養とお墓の問題は残された身近な人への伝言ではないだろうか。この本は5つの章から組み立てられているが、読み始めは第4章の樹木葬の人気ぶりと女性専用墓、第5章の散骨・送骨・0(ゼロ)葬ほか知っておきたいことから読み始めるといい。年配の人は自分の葬儀のあり方を想い、両親との別れが近いと感じている人にとっては来たるべきそのときへの心の準備となるであろう。それにしても、新聞や電車の中吊り広告で納骨堂の広告のなんと多いことか。それだけ私たちの身のまわりに「お墓」について悩む人がたくさんいるということであろう。そうした世の中の背景を、著者は実際の利用者たちからの聞き取りなど綿密な取材を基にいまどきのお墓事情を私たちに示してくれる。近年、『親を送る』『葬送の仕事師たち』といった人生のエンディング、死の周辺の取材に果敢に取り組んできたノンフィクションライターである著者ならではの仕事と言えよう。ただ、そうした事情を数多く紹介しながらも、著者自身は「おわりに―お墓の未来」の章で、「なぜお参りするのかと問われると、理屈じゃない。私の場合は、ただただそこに眠る人に手を合わせたくなるから、だろうか。」と心情を吐露する。千人の人がいれば、死後に対する千通りの想いがある。本書は読者自身がそれを見つめる手助けをする本、という読み方が出来るのではないか。(K)

小学館TEL:03・5281・3555

★『いまどきの納骨堂』(小学館)出版記念!
「お墓トーク」著者・井上理津子さん、聞き手・平松恵一さん(いろは葬祭)

11月24日(土)19時~、西荻窪・信愛書店en=gawa(東京都杉並区西荻南2―24―15)、参加費=1300円(『いまどきの納骨堂』一冊付き)。

申し込みは、信愛書店TEL:03・3333・49611shinaishoten@gmail.com
この記事の中でご紹介した本
いまどきの納骨堂  変わりゆく供養とお墓のカタチ/小学館
いまどきの納骨堂 変わりゆく供養とお墓のカタチ
翻訳者:井上 理津子
出版社:小学館
以下のオンライン書店でご購入できます
「いまどきの納骨堂 変わりゆく供養とお墓のカタチ」出版社のホームページはこちら
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