新刊インタビュー 『洞窟壁画を旅して ヒトの絵画の四万年』(論創社) 布施英利さんインタビュー|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2018年11月23日 / 新聞掲載日:2018年11月23日(第3266号)

新刊インタビュー
『洞窟壁画を旅して ヒトの絵画の四万年』(論創社)
布施英利さんインタビュー

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東京藝術大学で美術を専攻し、さらに養老孟司氏のもとで解剖学を学んだ解剖学者・美術批評家の布施英利氏は、スペインのアルタミラ洞窟、フランスのラスコー洞窟など先史時代の壁画群に出会って以来、人類の絵画の根源を探ろうと考えていた。二〇一七年夏、布施氏は美術を専攻する息子を伴って、先史の洞窟絵画から現代アートまで、西欧の美術を巡る旅に出た。本書はその旅の記録。本書は「旅」の部分と、「夜の語り」として日本の古墳壁画や星野道夫のアラスカ、絵を描かなかったネアンデルタール人、洞窟壁画と狩猟の結びつきといった考察を交互に並べることで、「ヒトはなぜ絵を描くのか」に体験と思索の両面から迫る。著者の布施英利氏にお話を伺った。 (編集部)
目 次

第1回
■先史から現代まで、絵画の根源を探る旅

――布施さんは今年、『ヌードがわかれば美術がわかる』 (インターナショナル新書)、『藤田嗣治(フジタ)がわかれば絵画がわかる』(NHK出版新書)に続き、九月には『洞窟壁画を旅して ヒトの絵画の四万年』(論創社)を刊行されました。『洞窟壁画を旅して』は、ヨーロッパの美術巡りの旅の記録ですが、旅の目的、本書の経緯などをお聞かせください。
布施 
 今回の旅では、先史時代の洞窟壁画からレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」、中世の大聖堂、ピカソから現代アートまで一通り巡りました。美術を学んでいる息子が初めてヨーロッパの美術を観に行くということもあって、西欧美術入門というか、主要なものをほぼ見せたという感じです。旅の順番でいうと、メインはレンタカーでフランスの田舎を旅したのですが、ショーヴェ洞窟からラスコー洞窟、中世美術もロマネスク美術(コンク村とモアサック村)からゴシック美術(シャルトル)へと、洞窟壁画も中世美術も歴史的に古い方から新しい方へ巡ることになって、構成として美しいのでそのまま書こうというふうに考えました。今回はヨーロッパ美術巡りの旅で、旅自体もロードムービーのような形で記録を残したいという気持ちがあったんです。洞窟壁画を観に行こうと決めたのは出発の二、三ヵ月前で、息子が現代美術をやっているので最初はヴェネチア・ビエンナーレが目的だったんです。そうしたら息子が、そこまで行くのであればラスコー洞窟まで行けないかと。彼は先史時代の洞窟壁画をテーマに「iPhone mural(iPhoneの洞窟壁画)」という展覧会などを開いたりしていて、本物を観に行きたいということで。僕はラスコー洞窟には、二〇〇三年、二〇〇六年と行っていて、今回で三回目だったのですが、十年ぶりくらいに訪れました。
この記事の中でご紹介した本
洞窟壁画を旅して ヒトの絵画の四万年/論創社
洞窟壁画を旅して ヒトの絵画の四万年
著 者:布施 英利
出版社:論創社
以下のオンライン書店でご購入できます
「洞窟壁画を旅して ヒトの絵画の四万年」出版社のホームページはこちら
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