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漢字点心
更新日:2018年12月4日 / 新聞掲載日:2018年11月30日(第3267号)

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漢字は、中国で発明された文字だから、本来は中国語としての読み方しか持っていない。その発音が日本語風に変化したものが、いわゆる音読みである。 それに対して、訓読みは、その漢字が表している意味を日本語で説明したところから生まれた。つまり一種の翻訳であって、訓読みの発明によって、漢字は日本語を広く書き表すことができるようになったのだ。しかし、中には、どうにも翻訳ができず、無理して付けてみたものの、定着せずに消えていった訓読みも多い。そういった訓読みのことを「古訓(こくん)」と呼んでいる。 ある辞書を見ていて、「磁」という字に「はりすいいし」という古訓があるのを発見したことがある。たしかに、「磁石」を簡単に説明するならば、「鉄を吸い寄せる石」ということになるだろう。その鉄を、身近なところで「針」だと例示しているところに、昔の人の生活感覚が表れているようで、なんともたのしい気分になったことだった。
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