日航機123便墜落 最後の証言 書評|堀越 豊裕(平凡社)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2019年1月4日 / 新聞掲載日:2019年1月4日(第3271号)

論争に終止符を打つ  決定的ドキュメント

日航機123便墜落 最後の証言
著 者:堀越 豊裕
出版社:平凡社
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奇跡的に助かった四名を除く、乗客乗員五百二十名が命を落とす大惨事となった日航123便墜落事故。運輸省事故調査委員会は、後部圧力隔壁の不適切な修理によって隔壁が破裂し、それが操縦系統の損壊を招いたと原因を結論付けた。だが事故から三十年以上を経た今でも、そうした事故調の結論に疑いを向ける主張、事故機を製造したボーイング社が修理ミスに原因を矮小化して他のジャンボ機への影響を食い止めたとする米国陰謀論、さらにはミサイルや無人標的機が当たったとの撃墜・誤射説などがくすぶり、論争の火種になっている。

はたして真相はどこにあるか。日本とは別に事故調査にあたった米国側でこの事故はいかに捉えられているか。通信社特派員として事故から三十年の節目を米国で迎えた著者は関係者を訪ねて各地をめぐる。ワシントン、シアトル、ニューヨーク、ロサンゼルス、スーシティー、ニューメキシコ……。米運輸安全委員会や連邦航空局、ボーイング関係者、さらには〝ハドソン川の奇跡〟の英雄パイロットなど、キーマンたちから証言を集めた取材は厚みがある。

また、取材の舞台を日本に移しても、遺族や当時スクープを放った複数の記者、〝撃墜説〟を唱える論者などにインタビューを重ね、多角的に検証を進める。そうして著者がたどり着いた結論は本書を読んでいただくしかないが、多くの証言、秘話を軸とした決定的ドキュメントの名に恥じない一書である。
この記事の中でご紹介した本
 日航機123便墜落 最後の証言/平凡社
日航機123便墜落 最後の証言
著 者:堀越 豊裕
出版社:平凡社
以下のオンライン書店でご購入できます
「 日航機123便墜落 最後の証言」出版社のホームページはこちら
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