やぶれかぶれ青春期・大阪万博奮闘記 小松左京著|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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文庫日和
更新日:2019年1月15日 / 新聞掲載日:2019年1月11日(第3172号)

やぶれかぶれ青春期・大阪万博奮闘記 小松左京著

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 やぶれかぶれ青春期・大阪万博奮闘記 小松左京著

十代半ばで終戦を迎えた「私」の青春は、飢えや抑圧のなかでも、「充分休ませてさえやれば、それだけで何かいきいきとした力にみちあふれてくる」ものだった。感受性の鋭い文学青年が戦争に駆り出されていく痛ましさに敏感で、友人を決して裏切らなかったことにもその人柄がにじみ出る。青春の絶頂期とその終わりについての回想も印象的だ。大阪万博にプロデューサーとして参加した経験から、直接的な経済効果より、万博を通して世界の大衆に伝える「理念」を重視することの大切さを訴えている。社会の未来がいかに準備され決定されていくか。情報が作り出す「明日のよりよい世界」の中身を著者が明瞭に語る末尾はすばらしい。作家の知られざる顔を知ることのできる貴重なドキュメント。(三九五頁・六三〇円・新潮文庫)
この記事の中でご紹介した本
やぶれかぶれ青春記・大阪万博奮闘記/新潮社
やぶれかぶれ青春記・大阪万博奮闘記
著 者:小松 左京
出版社:新潮社
「やぶれかぶれ青春記・大阪万博奮闘記」は以下からご購入できます
「やぶれかぶれ青春記・大阪万博奮闘記」出版社のホームページはこちら
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