塩|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
マイページで記事のブックマーク!
ログイン
マイページ登録

トップページ

特集

書評

連載

コラム

ニュース

読書人とは マイページ

漢字点心
更新日:2019年1月15日 / 新聞掲載日:2019年1月11日(第3172号)

このエントリーをはてなブックマークに追加
去年の一一月の半ばごろのこと。ある人が、NHKの朝の連続テレビ小説「まんぷく」で、主人公夫婦が起業した製塩会社の看板がおもしろい、と教えてくれた。「塩」の字の「口」のところが、「田」になっているというのだ。

びっくりして、過去に実際に書かれた「しお」の字を書道の字典で調べてみると、たしかに、そういう形の字がある。というより、昔は、「塩」よりもそちらの方が目立つ。「しお」を表す漢字としては、もともとは「鹽」が正式だった。しかし、これはあまりにも複雑な形をしているから、ずいぶん昔から、略字がよく使われてきた。まず、「臣」を「土」に置き換え、さらに「鹵」の部分を「田」に略したらしい。朝ドラの看板に使われていたのは、その漢字なのである。

NHKのことだから、なんらかの考証を経て、この漢字を看板に用いたのだろう。あらためて、漢字の形の複雑さを思い知らされた気がしたことだった。(えんまんじ・じろう=編集者・ライター)
このエントリーをはてなブックマークに追加
円満字 二郎 氏の関連記事
ok
2019年4月23日
ok
2019年4月16日
ok
2019年4月9日
ok
2019年4月2日
ok
2019年3月26日
2019年3月19日
ok
2019年3月12日
ok
2019年2月26日
漢字点心のその他の記事
漢字点心をもっと見る >
学問・人文 > 言語学関連記事
言語学の関連記事をもっと見る >