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漢字点心
更新日:2019年1月22日 / 新聞掲載日:2019年1月18日(第3273号)

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「冷」「凍」などの部首「冫(にすい)」は、古代文字にさかのぼると、「人」を二つ重ねたような形で書かれている。これは、氷の中に見える白い筋目を表現したものだ、と解釈されている。つまり、「冫」は氷を表す部首なのだ。「すごい」と訓読みする「凄」も、もともとは「寒気を感じる」ことを表すし、「冬」の二つの点も、実は「冫」の変形である。

これに「水」を組み合わせると、「冰」という漢字ができあがる。これは、「氷」のもとの字。中国では、現在でもこちらを使っているし、日本の漢和辞典でも、大正時代くらいまでに刊行されたものでは、「冰」を正式な見出し字にして、「氷」は俗字として扱うのがふつうだった。「氷」の方を正式な見出し字にした漢和辞典が現れるのは、大正の終わりごろからである。

とはいえ、辞書を離れた現実の世界では、昔からよく「氷」が使われてきた。辞書とはいつも、時代を追いかける存在なのである。(えんまんじ・じろう=編集者・ライター)
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