『学校の「当たり前」をやめた。』 時事通信出版局より刊行|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2019年2月5日 / 新聞掲載日:2019年2月1日(第3275号)

『学校の「当たり前」をやめた。』
時事通信出版局より刊行

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工藤勇一著 『学校の「当たり前」をやめた。 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革』が時事通信出版局から刊行された(四六判・218頁・本体1800円)。

年が明けて九州の某市の教育長が訪ねてきた。「この著者に会ってきました」と紹介されたのが本書。いま、全国の教育者の間でこの本が読まれているようだ。事実、奥付を見ると12月に刊行されたものが、早くも5刷を数えているのはこの手の本にすると驚異的なのではないだろうか。

著者の工藤勇一氏は千代田区立麹町中学校の現役校長。赴任して5年目だそうだが教育界に長く在籍してきた人とは思えないほど斬新な視点で同校を運営している、ということが良く分かる内容であった。言い方を変えれば、教育界ほど前例を重視し改善とは無関係にある世界だ、ということを世の中の人は誰もが知っているということでもある。その中でこうした前例を覆しながら具体的な公立学校の運営に成功しているということは奇跡にも近い。然しまた、この本が出されたということと、よく読まれているということは多くの人が学校の改革を願い、その実現の実例がここにあるということを教育界の曙光として受け取っている証明なのかもしれない。

本書は著者が5年間で実践してきた麹町中学校でのさまざまな事例が、分かりやすく紹介されていることが骨子となっているが、それは、①学校は何のためにあるのか ②生徒はもちろん先生も共に自律することが必要なのだ ③学校と社会をシームレスにするのが大切である ④麹町中学校だからできたのではない、どの学校でも改善は可能だ。という4つの視点に注目して本書を読んでいくと、ここに書かれていることが極めてスッキリと腑に落ちるのである。

筆者は本書を誰に読ませたいかと考えてみた。教育行政に従事する人、現役教師などは当たり前であるが、これから中学生になろうとする子ども自身が読んでみると、自分たちが学ぶ学校というものに対して夢を描くことができるような気がする。先生たちもそうした子どもの夢をかなえてやりたい! と真剣に学校の改善に手をつけていくのではないだろうか、と未来に期待したい気持ちを持ったのであった。(K)

時事通信出版局 ☎03・5565・2155
この記事の中でご紹介した本
学校の「当たり前」をやめた。 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革/時事通信社
学校の「当たり前」をやめた。 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革
著 者:工藤 勇一
出版社:時事通信社
以下のオンライン書店でご購入できます
「学校の「当たり前」をやめた。 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革」出版社のホームページはこちら
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