新連載 パガニョーをたずねて 足るを知る人 小原 佐和子|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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パガニョーをたずねて
更新日:2019年2月5日 / 新聞掲載日:2019年2月1日(第3275号)

新連載 パガニョーをたずねて
足るを知る人 小原 佐和子

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(c)Sawako OBARA

タイ王国チェンライ県ヒン ラートナイ村。チェンマイか ら車で約3時間、公共の電気 や水道が整備されていないこ の地に山岳少数民族のカレン 族が100年以上前から住ん でいる。彼らを昨秋訪ねた。

カレン族はカレン語を話す 民族の総称で、この村はスゴ ーカレンと呼ばれるグループ だ。循環式焼き畑農業で米を 栽培し、周囲のコミュニティ フォレストを管理しながら、 村民110人が自給自足に近 い生活を送っている。

かつて山岳少数民族は、焼畑 で大気を汚染し、樹木を伐採し、農薬を川に垂れ流す環境破壊者のレッテルを貼られていた。しかし環境調査の結果、 北タイで森が残っている大部分は少数民族の管理する地域だったという。山火事を防ぐ防火帯の整備など、人がちょっと手を加えることで森がより守られることをカレンの人々は長い営みの中で知っていたのだ。

彼らは自らをカレン語で「パ ガニョー」と呼ぶ。その意味は シンプルな人、自然の人、足る を知る人。先祖から伝わる自然 と共存する生き方そのものだった。(おばら・さわこ=写真家)
※新連載、全五回で掲載。
※タイトルの「パガニョー」について……タイに暮らすスゴー・カレン族の呼称のカナ表記は諸説あり、本連載ではチェンマイ在住の通訳者川口泰広氏にご協力いただいた。
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