『えーえんとくちから』笹井宏之著|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2019年2月5日 / 新聞掲載日:2019年2月1日(第3275号)

『えーえんとくちから』笹井宏之著

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ふとした瞬間、「えーえんとくちから」と頭の中で繰り返している自分がいる。〈えーえんとくちからえーえんとくちから永遠解く力を下さい〉。まるで呪文。二十六歳で早逝した笹井宏之の歌にはやわらかな魔力が宿っている。〈拾ったら手紙のようで開いたらあなたのようでもう見れません〉〈切れやすい糸でむすんでおきましょう いつかくるさようならのために〉〈やむをえず私は春の質問としてみずうみへ素足をひたす〉。類や時のようなものが溶けてしまう、けれどそれは無ではなく、腹を満たしも身体を温めもしないが、気づけば傍らに寄り添っている。歌の力。俳句と詩と、穂村弘氏による解説を収録。小さいけれど、とても広い。(二〇八頁・六八〇円・ちくま文庫)
この記事の中でご紹介した本
えーえんとくちから/筑摩書房
えーえんとくちから
著 者:笹井 宏之
出版社:筑摩書房
以下のオンライン書店でご購入できます
「えーえんとくちから」出版社のホームページはこちら
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