第六四回 青少年読書感想文全国コンクール|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2019年2月15日 / 新聞掲載日:2019年2月15日(第3277号)

第六四回 青少年読書感想文全国コンクール

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2月8日、東京・大手町の経団連会館にて第64回青少年読書感想文全国コンクール(公益社団法人全国学校図書館協議会・毎日新聞社主催、内閣府・文部科学省後援、サントリーホールディングス株式会社協賛)の表彰式が行われた。

全国の小・中・高等学校や海外の日本人学校から410万編を超える応募があり、その中から今回、最優秀作品に選ばれ内閣総理大臣賞を受賞したのは、平田永久さん(奈良県大和高田市菅原小2年)の「ふつうってなんだろう」(『みえるとかみえないとか』より)、箱石香乃さん(岩手県宮古市立山口小3年)の「自由って何だろう」(『最後のオオカミ』より)、野村洋介さん(茨城県常総市立水海道小6年)の「僕も上手にしゃべれない」(『僕は上手にしゃべれない』より)、橋本花帆さん(福島大学附属中1年)の「目指す先にある世界」(『太陽と月の大地』より)、木下夢実さん(山梨県立都留高2年)の「日常の罪について」(『海と毒薬』より)の5編。また、文部科学大臣奨励賞5編、毎日新聞社賞25編、全国学校図書館協議会長賞30編、サントリー奨励賞48編、入選393編が表彰された。

受賞者代表として箱石香乃さんが受賞作を朗読。会には箱石さんが感想文を書いた『最後のオオカミ』の訳者はらるい氏が出席し、「箱石さんの感想は見事というほか言葉がみつかりません。将来は立派な小説家になられるかもしれませんね。今の夢はなにか、お話を聞いてみたいです」と述べつつ、本を探す苦労と楽しみを受賞者に語った。

受賞者代表挨拶では橋本花帆さんが壇上に上がりスピーチをした。受賞を知ったときの喜びの思い、東日本大震災という辛い現実の中で本を読む楽しみを知り、時を同じくして日常の喜びを記した日記をつけはじめたことや父親の転勤でアメリカに渡り、自分の世界が広がりながらも今なお続く偏見や差別の悲しみを学んだことを語る。そして「『太陽と月の大地』を初めて手にとったあの日、書店の紹介文を読み、本が私に出会ってくれたと思いました。今、自分が読むべき本だと感じ、夢中で読みました。繰り返し読むうちに冷静に考えることができるようになり、何度も書き直しながら自分の思いを綴りました。主人公の望みが作者の願いと重なり、この本が私に託してくれた希望ある世界を受け取りたいと強く感じました。だから何よりもこの本に感謝したいです。出会ってくれてありがとうと心から思います。そして読書の喜びを教えてくれた家族に、世界を広げてくれる先生方に、様々な経験を与えてくれた人たちに、ずっと繋がってくれる日本中、世界中の友人たちに、今ここにいられる幸せに感謝したいです。ほんとうにありがとうございました」と受賞の喜びを語った。

今回の式典には皇太子殿下と皇太子妃殿下が臨席し、受賞した子どもたちを祝福した。そして皇太子殿下は「天皇陛下は皇太子時代にこの式典に出席され、本を読み、よく考え、自分のものとすることの大切さ、すなわち考える読書の習慣を身に付け、視野の広い心の豊かな人になってほしいと話されました。私は皆さんの書いた感想文のいくつかに毎回目を通しますが、そこにはこの思いが脈々と受け継がれていることがわかり、とてもうれしく思っています」と受賞者全員に向けて温かいお言葉を贈った。
この記事の中でご紹介した本
最後のオオカミ/文研出版
最後のオオカミ
著 者:6503
出版社:文研出版
以下のオンライン書店でご購入できます
太陽と月の大地/福音館書店
太陽と月の大地
著 者:6504
出版社:福音館書店
以下のオンライン書店でご購入できます
「太陽と月の大地」出版社のホームページはこちら
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