笑って!小屋作り 50万円でできる!? セルフビルド顛末記 / 6505(山と渓谷社)「設計図ナシで家を建てる方法」ダイジェスト  中山 茂大|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2019年2月19日 / 新聞掲載日:2019年2月15日(第3277号)

「設計図ナシで家を建てる方法」ダイジェスト  中山 茂大

笑って!小屋作り 50万円でできる!? セルフビルド顛末記
著 者:中山 茂大
出版社:山と渓谷社
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「設計図ナシでも家は建つ」

というと、多くの人が驚くだろう。
「そんなことできるんですか?」

できるんです。

少なくとも筆者が現在住んでいる小屋は、設計図なんぞ描かなかった。

ここで一つ条件を付け加えないといけない。それは「日本の在来工法である「木造軸組工法」で家を建てる場合においては」である。

「木造軸組工法」というのは、日本の古民家などで見られる伝統的な建築工法である。基礎石を置き、土台を敷き、柱を立て、梁と桁を渡し、屋根を支える「小屋組」を組む……というのがそれだ。

なぜ「木造軸組工法」だと、設計図ナシでも建てられるのか。

在来工法では「畳1枚」が基準となる。畳の長辺は6尺(1820ミリ)、短辺が3尺(910ミリ)。いわゆる「尺貫法」というやつだ。3尺あるいは6尺ごとに柱を立て、梁桁を渡していくという基本構造は、どんな建物でも変わらない。お城だろうが物置だろうが同じである。つまり「畳1枚」を標準として柱を入れていけば、たいがいの木造住宅は建てることができる。従って「設計図ナシでも家が建つ」わけである。

この基本構造を知っていると、なにかと便利である。

たとえば壁かけ時計を取り付ける時。最近の壁材は「石膏ボード」という、耐火性能は高いがもろい材を使っているので、後背にある「間柱」を狙って釘を打つ必要がある。この間柱は、たいがい1尺5寸(455ミリ)ごとに入っている。目印になるのはスイッチやコンセントで、これらは柱か間柱の左右どちらかに取り付けられている。

また床板を支える「根太」は、1尺(303ミリ)ごとに入れるのがセオリーである。もしもアナタのお宅が「歩くとやたら震動する」としたら、根太の本数が少ない可能性がある。

つい先日知ったことだが、棚板の高さを1尺5寸にすると、ちょうど一升瓶が収まり、1尺だと四合瓶がピッタリ収まる。書棚で言えば、文庫本のサイズは約5寸(151・5ミリ)だし、書籍判型のひとつ「四六判」は、「4寸×6寸」から来ているそうだ。

「尺貫法」は現在でも何かと便利なモノサシなのである。

本書は「設計図ナシで家を建てる方法」をダイジェストでご紹介している。本邦初の建築エンターテイメント本、『笑って! 古民家再生』の続編なので、こちらも合わせてご覧いただければ幸いである。
この記事の中でご紹介した本
笑って!小屋作り 50万円でできる!? セルフビルド顛末記/山と渓谷社
笑って!小屋作り 50万円でできる!? セルフビルド顛末記
著 者:中山 茂大
出版社:山と渓谷社
以下のオンライン書店でご購入できます
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