【読者の声】 「総理大臣が原発ゼロを訴えれば…」 安倍政権への小泉の切実なアドバイス  水口義朗|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2019年2月26日 / 新聞掲載日:2019年2月22日(第3278号)

【読者の声】
「総理大臣が原発ゼロを訴えれば…」 安倍政権への小泉の切実なアドバイス 
水口義朗

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小泉純一郎著『原発ゼロ、やればできる』刊行の機の本紙企画。聞き手は筑波大学准教授の佐藤嘉幸。「週刊読書人」は、本の紹介に関連しながら、アクチュアルなジャーナリズムだ。
これまでにも本紙は、原発問題に関連した企画を意欲的に行ってきている。村田弘氏(「福島原発かながわ訴訟」団長)、今中哲二氏(京都大学複合原子力科学研究所)、只野靖氏(弁護士)に原発問題について十分な紙面を割いて発言をしてもらっている。
大新聞、総合誌が及び腰になっている現在、知的興味を活かしてストレートに編集活動ができている数少ない媒体である。一面、二面を使ってのトップインタビューは強力だ。
小泉純一郎は首相在任中には、原発を進める立場で「原発推進は正しいと思い込んでいた。福島の原発事故を体験、猛烈に勉強した。
事故からもう八年も経とうとしているのに、昨年の七月、また経産省が「呆れた計画をだしている」」と憤りしか感じられないという。「第五次基本エネルギー計画」で、今後も原発エネルギーを基幹電源として維持するということを明記している点に関してだ。
総理大臣が「まずは、原発ゼロにしよう、自然エネルギーを支援しよう」と先頭で宣言することだと述べる。
日本全国の田んぼでソーラーシェアリングをやったら、充分な電気が供給できる。しかも農業と両立する。どんどん進めていったらいいね。日本はそういう可能性のある国なんだの発言はリアリティがある。
わたしは第二次世界大戦・大東亜戦争を経験した世代だ。日本は惨敗しているのに、なおも本土決戦を言い立てていた日本帝国の軍部と、現在の政権、経産省、東電が重なる。
日本降伏は、ポツダム宣言受諾を八月十日に天皇の聖断で決めたのに、最高戦争指導者会議で決められず、十四日午前中、再び天皇が御前会議を召集して日本降伏が決まった。異例だ。
死の灰(使用済み燃料)は、放射性廃棄物と名称変更されているが、処分できない。原発は敗戦している現実を〝聖断〟する時だ。(みずぐち・よしろう=文芸評論家)
この記事の中でご紹介した本
原発ゼロ、やればできる/太田出版
原発ゼロ、やればできる
著 者:小泉 純一郎
出版社:太田出版
以下のオンライン書店でご購入できます
「原発ゼロ、やればできる」出版社のホームページはこちら
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