本来存在への執心、愛着偏愛を、抱え引きずってこそ人間|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2019年3月8日 / 新聞掲載日:2019年3月8日(第3280号)

本来存在への執心、愛着偏愛を、抱え引きずってこそ人間

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「執着」や「拘り」は、一般的にはよい印象の言葉ではないだろう。
断捨離、悟りが平穏の道。
でも本来存在への執心、愛着偏愛を、抱え引きずってこそ人間。
執着がなくては守るものもない、それで生きているといえるのか。渇望せずして、心に届く批評が書けるのか――片山さん、山本さんのやわらかい語り口の奥にメラメラ燃える火種を目の当たりにした夕刻。
本紙も文字量が多い、週刊だが一週間では読めないと言われ、時代とのかい離を痛切に感じる昨今だ。
でも結局、私たちを心の底から揺すぶるものは、調和した空気を濃く、息苦しくさせる、マニアックな焦燥であり熱中なのではないか。
本書を読み、対談の夕刻、あるいは原稿まとめでも、何度も勇気をいただいた。
最近(今更だけど)、井上雄彦の漫画『リアル』を読んでいる。形は違えど熱は同じ、だと思う。   (S)
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