『ショウコの微笑』日本語版刊行記念 チェ・ウニョン×温又柔トークイベント モデレーター:倉本さおり|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2019年3月10日 / 新聞掲載日:2019年3月8日(第3280号)

『ショウコの微笑』日本語版刊行記念
チェ・ウニョン×温又柔トークイベント
モデレーター:倉本さおり

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第3回
■家族の風景、祖母の想い

小説の人物描写について尋ねられたウニョン氏は、「私自身が幼い時に祖父母と一緒に住んでいて、一番自然に浮かび上がってくるのがおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんがいる家族の風景。人物像と言われると祖父母のことが浮かぶ」と答えた。それに対して温氏は、「この作品集を読んでいると、おじいちゃん、おばあちゃんに会いたくなる。この中の「秘密」も本当に好きで、孫が字を習わせてもらえなかった女性であるおばあちゃんにハングルを教えてあげる。祖母はその教えてもらったハングルで中国にいる孫のために届かない手紙を書く。そのシーンで文字と声と関係みたいなものが一気に表現されていて最初に読んだ時はすごく泣いた。私とウニョンさんは同世代だが、祖父母の時代に叩き込まれた言葉と親の時代の言葉と今の自分たちの言葉がちょっとずつずれていて、しかもおばあさんの生きてきた時代背景も重なってくる。この作品には祖母の想いというすごく太い大きなテーマがあるが、その背後に刻まれた女性や東アジアの歴史、そういったものが全て自然に表現されて、こういう作品を今の日本で日本語で読めることがとても嬉しかった」と語った。その後も、収録作「オンニ、私の小さな、スネオンニ」「ミカエラ」「秘密」などについて熱のこもったトークが繰り広げられ、ウニョン氏は同時通訳で話を聞きながら、「日本語は一言も分からないが、お二人の口ぶりや雰囲気でよく伝わってきて、本当に感動している」と笑顔を見せた。
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この記事の中でご紹介した本
ショウコの微笑/クオン
ショウコの微笑
著 者:チェ・ウニョン
監修者:吉川 凪
出版社:クオン
以下のオンライン書店でご購入できます
「ショウコの微笑」出版社のホームページはこちら
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