『ショウコの微笑』日本語版刊行記念 チェ・ウニョン×温又柔トークイベント モデレーター:倉本さおり|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2019年3月10日 / 新聞掲載日:2019年3月8日(第3280号)

『ショウコの微笑』日本語版刊行記念
チェ・ウニョン×温又柔トークイベント
モデレーター:倉本さおり

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第4回
■小説を書くときに一番大事にしていること

トークの終盤、小説を書くときに一番大事にしていることを尋ねられたウニョン氏は次のように語った。

「書くときに気をつけていることがあるとしたら、登場人物を誤解しないように注意するということ。登場人物を描くときは自分が相手のことをよく知っている前提で書いているが、最終段階になって実は誤解していたのではないかということが浮上する。登場人物に対して最大限理解しようと努力していて、 その一方でフェミニズムの観点で書こうと意識もしている。そうしないと非常に家父長的な視点になって、登場人物が平板になったり単純になったりする恐れがある」。

倉本氏はウニョン氏の言葉を受けて、「人に対して勝手にカテゴライズしない、決めつけないということはフェミニズムで一番大事なこと」とコメントした。トークの最後を、温氏はこのような言葉で締めくくった。

「フェミニズムというと構えてしまう人が多いが、そんなことではなく目の前の人をどれだけ尊重できるか。それから自分が尊重されていないことに気づくか。頭でっかちなフェミニズムや差別主義はやめようということではなく、些細な場面の中に目の前の個々の人間との関係を大事に育もうという意図がこの小説集にはある。全体的には「ミカエラ」という小説に出てくる「私は人間を嫌いになりたくない」という言葉に集約されているなと思って、自分の中にもっと人を信じよう、もっと自分自身を大事にしようという気持ちを読者に伝えようという気持ちが込められている。だからこんなに今日私は感動しているのではないかと思っています」。(同時通訳=古川綾子氏、すんみ氏) 
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この記事の中でご紹介した本
ショウコの微笑/クオン
ショウコの微笑
著 者:チェ・ウニョン
監修者:吉川 凪
出版社:クオン
以下のオンライン書店でご購入できます
「ショウコの微笑」出版社のホームページはこちら
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