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漢字点心
更新日:2019年3月12日 / 新聞掲載日:2019年3月8日(第3280号)

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先月の初め、アメリカがINF条約を破棄した。中国の軍拡も絡んだ複雑な政治情勢があるらしいが、冷戦時代に逆戻りするのかと思うと、そら恐ろしくなる事態だ。なんでもアメリカは、禁止されていた極超音速ミサイルなるものの開発に着手するらしい。

この「極超音速」ということば、初めて知った。英語のhypersonicの訳で、「ごくちょうおんそく」と読むそうだ。マッハ五以上の速度だというが、個人的には、「ごくわずか」「ごく一部」の「ごく」を思い出してしまって、あんまり速い気がしない。

「極」を「きょく」と読む熟語には、「極地」「極大」「極北」など、学術的な雰囲気を持つものが多い。一方、「極」を「ごく」と読むことばは、「極寒」「極貧」「極悪」のように、生活感のあることばが目立つ。そういう意味でも「ごくちょうおんそく」は落ち着かない読み方なのだ。このミサイルが人類の未来の生活に根づかないことを、祈るばかりだ。(えんまんじ・じろう=編集者・ライター)
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