殺|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
マイページで記事のブックマーク!
ログイン
マイページ登録

トップページ

特集

書評

連載

コラム

ニュース

読書人とは マイページ

漢字点心
更新日:2019年3月19日 / 新聞掲載日:2019年3月15日(第3281号)

このエントリーをはてなブックマークに追加
 わけあって大学入試の過去問について調べていたら、ある大学で、「相殺」の読み方を尋ねた問題の答えとして、「そうさつ」も正解とするとあって、びっくりした。「相殺」は「そうさい」と読まなければならないものと、思い込んでいたからだ。

「殺」の音読みはふつうは「さつ」だが、「減らす」という意味の場合だけは、「さい」と音読みする。「相殺」「減殺」がその例だ。これは、意味の違いによって音読みが変化する代表的な例で、漢和辞典的に言えば、「そうさつ」は間違いなのである。

ところが、国語辞典を調べてみると、たしかに「そうさつ(相殺)」という見出しがある。もちろん、意味は「そうさい(相殺)」と同じとなっているから、いわゆる「誤用が定着したもの」だという判断なのだろう。調べると、現代中国語でも、「殺」を意味によって発音しわけることはしていないようだ。ことばの変化の恐ろしさを、思い知ったことだった。(えんまんじ・じろう=編集者・ライター)
このエントリーをはてなブックマークに追加
円満字 二郎 氏の関連記事
ok
2019年4月23日
ok
2019年4月16日
ok
2019年4月9日
ok
2019年4月2日
ok
2019年3月26日
ok
2019年3月12日
ok
2019年2月26日
ok
2019年2月19日
漢字点心のその他の記事
漢字点心をもっと見る >
学問・人文 > 言語学関連記事
言語学の関連記事をもっと見る >