話題の編集者と考える本のこと~第1回なぜ今、本を読むのか~ 小林えみさん(堀之内出版)×白石正明さん(医学書院) テーマ:①影響を受けた本・社会を考える本について②本を編むこと・本をめぐる環境について|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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更新日:2019年3月25日 / 新聞掲載日:2019年3月22日(第3282号)

話題の編集者と考える本のこと~第1回なぜ今、本を読むのか~
小林えみさん(堀之内出版)×白石正明さん(医学書院)
テーマ:①影響を受けた本・社会を考える本について②本を編むこと・本をめぐる環境について

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3月3日、くまざわ書店ペリエ千葉本店で、「話題の編集者と考える本のこと~第1回なぜ今、本を読むのか~」が店内イベントスペースで開催された。

この書店発の企画は、ユニークな視点から本を編み、著者と読者をつなぐ話題の編集者たちに、それぞれの編んだ本にまつわる話や大切にしている本、本をめぐる環境や仕事について自由に話してもらうことで、本のもつ可能性と私たちのこれからについて考えるというもの。第1回の登壇者は、堀之内出版の小林えみさんと医学書院の白石正明さん。

小林えみさんは堀之内出版の編集者としてマルクス・ガブリエルの日本への紹介をはじめ、業界の仕掛人としても活躍している。医学書院の白石正明さんは、シリーズ「ケアをひらく」を立ち上げ、これまで三四冊を刊行。『リハビリの夜』『中動態の世界』などシリーズから数々の賞を受賞する書籍を刊行するほか、オープンダイアローグ、ユマニチュード関連の書籍も手掛けている。今回、企画を書店さんから持ちかけられた小林さんが、是非お話したいとオファーして実現したというお二人のトークの模様を、話題に上がった本の紹介とともにレポートする。(編集部)
第1回
■これまで/白石さん、小林さん

白石 
 私は最初は福祉系の出版社にいて、二三年前に医学書院に移りました。以前の福祉系では少数派の看護を、現在の医学系でもまた少数派の福祉・社会系をやっていて、組織の中のはじっこにいるのが一番息がしやすい感じですね。このあいだ、ケアをひらくシリーズの二〇周年記念ということでパンレットを作ってもらいました。最新作は東畑開人さんの『居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書』です。この本は本当に面白くて、ゲラを何度読んでも読むたびに笑えて泣けるという……。このシリーズではずっと治療というよりケア――人が人をお世話するということにどういう意味があるのか、という切り口で作っています。
小林 
 私は堀之内出版で仕事をして五年目くらいなのですが、社会学から哲学まで幅広く本を作っています。私がこれまで何をしていたかというと、短大卒業後に就職したのが理系の出版社でした。そこで三年働いた後に、法律系の出版社に入りまして、法律関係の本や単行本、ちょうどウェブ商品が出始めで、ウェブで法律情報をお届けする仕事を割と長くやっていました。そこで労働法を担当した時に企業等使用者側の視点で本を作る。それは労働者に不利益な場合もあって自分も一労働者の立場なので疑問をもった。そういうときに、たまたま買った雑誌『POSSE』で発行元のNPO法人POSSEがボランティア募集をしていたんです。そこにボランティアへ行ったら、その雑誌がちょうど株式会社化して出版社を立ち上げたタイミングだった。それで前職を辞めて堀之内出版に入って本を作り始めたんです。
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