田原総一朗の取材ノート「四年に一度の統一地方選」|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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田原総一朗の取材ノート
更新日:2019年4月2日 / 新聞掲載日:2019年3月29日(第3283号)

四年に一度の統一地方選

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先日、新潟市でのシンポジウム、「にいがた未来フォーラム2019」に、司会者として参加した。

テーマは、「新潟が、どうすれば元気になれるか」で、県知事や新潟日報の社長、農業団体の代表、長岡の、有名な花火大会の幹部など新潟の運営にかかわっている実力者たち七人が登壇した。
新潟は、明治時代に、東京に匹敵する人口を擁する繁栄していた地域であった。その新潟が、人口が減り、経済も思わしくないのだという。

そこで、シンポジウムの冒頭で、私は最近掴んだ事実をぶっつけた。

今年は統一地方選が行われる年である。四年に一度で、一九四七年に開始されて、今年で十九回目である。

ところで、統一地方選で、深刻な事態が生じているのだ。

第一回の統一地方選では、都道府県議選の投票率が八一・六五%であった。ところが前回の二〇一五年の投票率は四五・〇五%にまで落ち込んだのである。

人口減少、少子高齢化で最もダメージを受けているのは、ほとんどの地方自治体だ。

ほとんどの地方自治体は、人口が減っているのに、魅力のある企業が少ないということで、若者たちの多くが東京などの大都市に去っていってしまう。だから地方の、とくに中小企業は、どこも人手不足で、経営が悪化する。そのために、ほとんどの市町村の経済が落ち込んでいる。

自治体の活性化には、その自治体の住民の一人一人が、自治体の活性化を「わがこと」として捉えることが、何より必要である。

そんなときに、投票率が大きく落ち込んでいるのは、なぜなのか。

実は新潟の投票率も五〇%を割っているのである。あるいは、自治体の住民たちが、どうせ投票しても状況は変わりはしない、と諦めているのだろうか。とすれば、地方自治体の状況は悪化するしかない。

新潟のシンポジウムで、このことを徹底論議した。(たはら・そういちろう=ドキュメンタリー作家)
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